2024年5月にリリースされた『一目惚れ』が、TikTokでの総再生数11億回を超え、自身の公式YouTubeでのMV再生回数も1000万回を突破!『TikTok Awards Japan 2024』『TikTokトレンド大賞2024』のミュージック部門なども受賞し、Z世代を中心に絶大な人気を誇る、シンガーソングライターの舟津真翔(ふなつ・まなと)さん。
2017年、15歳で島根から単身上京後、2018年にシングル『Dreamer』でメジャーデビュー。じわじわと知名度を上げ、デジタルリリース4作目の『一目惚れ』で一気に人気に火が付きました。
現在、デジタルリリース5作目の『アロエ』がリリースされたばかりの舟津さんに、佐久間みなみアナウンサーがインタビュー。『一目惚れ』制作の裏側から、音楽をはじめたきっかけ、才能を感じさせる幼少期のエピソードなどを聞きました。(前後編の前編)
バズる秘訣は「いいフレーズをサビの頭に」TikTokで流行“Sped Upダンス”も
佐久間:昨年リリースした『一目惚れ』が大ヒットとなりました。ご自身でここまでのヒットを想像していましたか?
舟津:さすがにここまでは想像していなかったですけど、会う人会う人に「聴いてるよ」と言ってもらいまして。こうやってメディアでお仕事をさせてもらうことでも、「おお、広まってるんだ」と実感します。(南海キャンディーズ)山里亮太さんの番組に呼んでもらったりとか、「ここまで届いているんだ」みたいな(笑)
佐久間:『一目惚れ』はどういったきっかけで生まれた曲ですか?
舟津:もともと数年前にサビだけは出来ていました。「どんな曲をリリースしていこうかな」と悩んでいるときに、デモの中にあったそのサビを見て「これをフルで制作してみよう」というところから始まった曲です。
佐久間:当時から今のサビのままあったのですか?
舟津:そうです。TikTokとかで公開していましたし、ライブでも歌っていたので、ファンの方の中では知ってもらっていた曲でした。ライブでは、リリースされた歌詞とは違う歌詞で歌っていました。
佐久間:当時、どんな気持ちで曲を書いていましたか?
舟津:どうだろう…すごく前のことなので(笑) でも、今でもそうですけど、純粋に素直な気持ちを書くというのは心がけています。(『一目惚れ』の原曲も)時間が経って改めて聴いても、耳に残るいい曲だなっていうのはあります。
佐久間:ここまでのヒットになったのは、TikTokでの振り付けも大きいと思いますが、あの振りはどのようにして生まれたのですか?
舟津:TikTokでは、キーを上げて倍速でダンス(Sped Upダンス)を付けるというのがすごく流行っていて。歌詞の世界観もそういうダンス動画にぴったりだと思ったので、ダンサーの知り合いに頼んで付けてもらいました。
それで、ある程度みんなが踊ってくれるようになって、僕も踊ってTikTokにあげてみました。
佐久間:そういった「ヒットさせる」「バズらせる」という意識は、普段から持っているものですか?
舟津:バズりだけを考えて楽曲を作っているわけではないんですけど、誰が聴いても頭に残るフレーズ、キャッチーなメロディ、誰もが口ずさめる曲にしたいというのは心がけています。
佐久間:確かに今は、パッと一瞬聴いて気に入るかどうか、みたいなところがありますよね?
舟津:そうなんですよ。TikTokやショート動画でも、興味を引けないとすぐに飛ばされちゃうんで。いかにいいフレーズをサビの頭に入れられるか、というのはありますよね。
佐久間:メロディを考えるといっても、「これキャッチーだな」というものを見つけるのは難しくないですか?
舟津:難しいです。僕はほとんどギターと、あとはちょっとピアノのコード弾きで作るんですけど、ギターを弾いているときに、(メロディが)降りてくるみたいなことが多いです。
佐久間:へぇ!パッと降りてくるものなんですか?
舟津:カッコよく言えば、降りてきますね。それをボイスレコーダーで録って、何回も繰り返し聴いて、1日経って、録音を聴かなくても自然と口ずさめるのがキャッチーなメロディだと思うので、そこまでいけたら、「これはいいのができた!」って(笑)
佐久間:その日はすごくいいと思っても、次の日に聴いたら「あれ?」って思うこともありますか?
舟津:しょっちゅうです。そうしたら、最初からやりなおすこともあるし、サビを集中的に直すこともあります。
ロングヒットとなっている『一目惚れ』が時間をかけてブラッシュアップされていったこと、キャッチーなメロディは“降りてくる”ことを明かし、佐久間アナを驚かせた舟津さん。
続けて、3歳の時にはすでに“音楽の才能”が芽生えていたと思われるエピソードで、再び佐久間アナを驚かせます。