ナレーション収録を終えた趣里さんにインタビュー。劇団員たちの姿勢を見て「私もそうあるべきだなと感じた」そう。俳優として思う、さまざまな気づきや共感を語ってくれました。
――劇団暁の奮闘を見守っての、感想を聞かせてください。
私自身も表現を仕事にしているので、響く言葉がありました。人生を歩むうえでの志、どう生きていくか、そういうものがすごく心にきて、いろいろなことを思いました。
ほとんどの方が早くから劇団の一員として舞台に立っていますが、若いうちは「今が楽しければいい」と思って過ごしていても、成長するにつれてだんだん責任感を持っていく。そういう過程を垣間見て、この先も楽しみだなと思いましたし、多くのことを考えさせられました。
特に夏樹さん、春樹さん、暁人さんの、大衆演劇が好きだから続けるというのはもちろん、この仕事で家族を守っていく、日本の伝統芸能を守るという姿勢を見て、私もそうあるべきだなと感じました。
――趣里さんはデビューから14年、第一線で活躍しています。同じ仕事を続けるという点で、感じることはありましたか?
やっぱり続けていると、大変なことがあっても、好きで仕方がない、辞められないという気持ちになって、苦しくなるときもあります。でも、夏樹さんや春樹さんたちの姿を見て、続けることは大切なんだと改めて考えさせられました。
――劇団暁で女性初の「花形」襲名に臨む愛羅さんも登場。共感するところはありましたか?
ひとつのものに、がむしゃらに向かっていく姿を見て「自分にもそういう時期があったな」と思い出しました。愛羅さんが演じる役のセリフで“自分の行いで誰かが喜んでくれたらうれしい”といった言葉がありました。
私自身、今も昔もそう思っていますが、今はもっと自分の役割のようなものを考えることが多いので、ひたむきに頑張る愛羅さんの輝きを見て、少し懐かしい感覚になりました。
――大衆演劇は、迫力あるお芝居とショーが見どころの一つです。趣里さんは“生の舞台”のどんなところに魅力があると思いますか?
私も舞台に立ってきて感じるのは、やっぱりライブ感がいいなということ。お客さまの反応を見て、こんなに喜んでくださっているんだと思うと、「やってよかったな」とうれしくなります。
逆に自分がお客さんとして、たとえば音楽を聴きに行ったりしても、やっぱり生の音楽には勝てないなと思います。音楽を聴いて気持ちが高揚する感じは、そこでしか味わえないですし、何にも代えられないです。
今回、劇団暁の公演に集まったお客さまの楽しそうな顔を見て、やっぱりエンターテインメントは世の中に絶対必要だ、というのを再認識しました。
――最後に、前編の見どころをお願いします。
大衆演劇の役者のみなさんがどんな気持ちで舞台に臨んでいるか、どんなふうに劇団を運営しているか、という裏側はなかなか見られる機会がないので、貴重だと思います。
好きなことを仕事にして、責任感がだんだん芽生えて劇団を背負っていくという様が、大変なことも多いと思いますが、美しいと感じました。そのうえ、お客さまをこんなに楽しませることができて、素晴らしいお仕事だと思いました。
この放送が、みなさんが大衆演劇を観に行くきっかけになったらうれしいです。
予告動画
YouTube「フジテレビドキュメンタリー」で、『ザ・ノンフィクション』の予告を配信中。3月9日(日)14時~「われら旅芸人の大家族~僕とわたしの生きる道~前編」
配信スケジュール
3月2日放送「僕にしっくりくる仕事〜夫が漁師になると言い出しまして〜」(語り:川栄李奈さん)が、3月16日までTVer・FODで無料配信されます。