岡崎紗絵さんが、『ザ・ノンフィクション「酒と涙と女たちの歌3 前編〜塙山キャバレー物語 名物ママの卒業〜」』(2月2日14時~/フジテレビ※関東ローカル)の“語り”を担当します。

茨城県日立市にある飲み屋街・塙山(はなやま)キャバレー。79歳の名物ママが40年の歴史に幕を下ろそうとしていました。そこに亡くなった常連客の子どもたちが訪れて、父の知られざる過去を語り…。

<【シリーズ1(2021年)前編】吉岡里帆“塙山キャバレー”のママに感銘「現世をしっかり生きようというメッセージが伝わった」>
<【シリーズ2(2023年)前編】吉岡里帆“塙山キャバレー”のママの言葉に「ああ、それでいいんだ、人生は」>

収録後、岡崎さんにインタビュー。映像を見た感想、特に印象的なママ、岡崎さんにとっての心のよりどころなどを聞きました。

「いづみ」ママ40年の歴史に幕…最終日に現れた意外な客

トタン張りの小さな建物が肩を寄せあうように立ち並ぶ飲み屋街。60年以上、女性たちが守るこの場所は、人生の重荷を下ろし、心をほどく場所なのかもしれません。

茨城県日立市の国道沿いに、まるで終戦直後にタイムスリップしたような佇まいの不思議な一角があります。12軒の小さな店が並ぶ「塙山キャバレー」。

2024年の夏の終わり、コロナ禍で中止されていた「はなやま祭り」が5年ぶりに開かれると、どの店も大にぎわい、ママと酔客たちの笑顔であふれていました。

塙山キャバレーのママと客

しかし、その一方で、塙山キャバレーにとっては“一大事”が起きていました。79歳の「いづみ」ママが、店の40周年を機にのれんを下ろすことを決めたのだといいます。

ひときわ明るいキャラクターで、ママたちにも、客たちにも愛されてきた「いづみ」ママ。かつて塙山キャバレーで営んでいたラーメン店から火事を出し、自分の店も行き場も失くしていた「のぼるちゃん」をやさしく受け入れたのも「いづみ」ママでした。

そして迎えた最終日。店には常連客が詰めかけるなか、現れた意外な客の姿…今は、この世を去ってしまった常連客の子どもでした。

「いづみ」の営業最終日

「いづみ」ママを見送った数日後、塙山キャバレーのママたちの心を揺るがす知らせが…「店の新規募集はせず、建物を取り壊す」というのです。店が減っていけば、徐々に街のにぎわいは失われます。果たして、この街の行方は…。

女性たちが守り続けた塙山キャバレーの5年にわたる記録。