街は災害を経験するたび、その災害の教訓を踏まえて変化していきます。次の災害で被害を減らすには、その歴史を知ることからです。その手がかりとなるものが、地図にもあります。
街を歩き、知ることで防災につなげる…地図にも手がかりが
国土地理院の地図に2019年に追加された、「自然災害伝承碑」。この記号のついた場所には、過去に起きた自然災害の情報を伝える石碑などがあります。
地図を広げれば、過去に起きた災害の一部を知ることができるのです。
あなたの住む街や、なじみの街で、過去にどんなことが起きたのか?関心をもって調べるのはいかがでしょうか。
とはいえ、「自然災害伝承碑」の記号がすべての伝承碑を網羅しているわけではありません。
現に、紹介した横浜公園のエリアの掲載例は、横浜公園の1例にとどまり、横浜地方裁判所の慰霊碑はいまのところ載っていません(2025年1月30日現在)。
掲載にあたっては、それぞれの自治体が地元の伝承碑の状況を把握し、国土地理院へ申請することになっています。
スタートから7年目、まだまだ申請・掲載はその途中なのです。
実際に、市町村によっては、地域内の伝承碑の情報を求めているところもあります。
たとえば千葉県木更津市は、掲載済みの2件の伝承碑の概要をホームページに公開した上で、「ぜひ情報提供をお願いします」と呼びかけています。
実際に街を訪ね、この場所にはどんな歴史の背景があるのだろうと想像をめぐらせながら歩けば、よりさまざまな発見があるはず。
街歩きを通して、地域でかつて何があったのかに、注目してみてください。