二人羽織~バックハグだなんて、発明が過ぎる!!

なおかつ、谷子女将は、慰安旅行回だからテンション上がり過ぎちゃった♡っていう(そもそも慰安旅行回ではない)、ただのおふざけが過ぎた演出なのかと思いきや、それがまさか、浮気を疑われた“夫の女装”とつながったーっていう、安直な伏線(安直言うな!)にとどまらず、龍くん(堀海登)のホントの気持ち…ラン(GEE SUTTHIRAK)への好き…を促すための、ハルコの金言「(谷子みたいに)たまには殻を破ってみることで、運命が変わることもあるのよ…」を言わせるための、ちゃんと意味のある谷子女将だった!という、“ふざけ”と“丁寧”の寸法の合わなさ。もう、ホントに意味わからん!!!

そしてそして、そんなこんなの残り半分で、何すんのか?つったら、クライマックスは、夫の女装を受け入れられない妻と、それを隠していたことを許してもらいたい夫、そんな夫婦に対して、ハルコ「二人羽織で解決よ」っていう、極上の意味わからん!!!

ホントにこれこそ、何がどうして、二人羽織なのか、ちっとも意味がわからない。これまでの“意味わからん”は、説明しようと思えば無理やりにでもいくらでも説明はできたんだけど、この二人羽織だけは、ホントに、マジで、最大級に、意味がわからん!!!

で、で、で、その二人羽織の、リアルな意味のわからなさに、最初は失笑してた…はず…なのに、ちょっとしたらだんだんおもしろくなってきた…からの、なぜだか、なんでか、真剣に二人羽織してる二人の姿に、よくはわかんないんだけど、ちょっと泣けてきた…という、この自らのエモーショナルが意味わからん!!!

そしてとどめが、二人羽織からの、バックハグで仲直りという……うん、もうやっぱり無理だわ。

(改めて蒲郡に向かって)意味が、わからぁぁぁあああーーーーーーーーーんんんん!!!

そもそもそもそも、このお話のオチ?クライマックス?が二人羽織ってだけでも天才的だっていうのに(何が天才的なのかは不明ですが)、二人羽織からのエモーショナルに持ち込んでの、そっからバックハグにつなげるだなんて、発明が過ぎる(何が?)。二人羽織~バックハグだなんて、発明が過ぎる。ドラマノーベル賞受賞!次の月9で採用!!!(?)

うん、で、それはそれとして(おい!)、今回の何が良かったかって、出演者・スタッフともどもウッキウキの慰安旅行回だったっていうのに(しつこい!)、蒲郡旅行にはついて行けなかった(ゴルフのフォーム確認ごときには同行させてたくせに!!)いづみ(松本まりか)と、絶対相談相手間違ってんだろ!っと最初は思った、鰯ちゃん(大友花恋←こないだのアイドルとの恋愛っぽい展開どうなった!?)の、あの、やりとりですよ。

よくある、自分のことなのに友だちの話として恋愛相談してもらうっていう、あの何回見たかわからない定番のやりとりを、あそこまでチャーミングかつ面白くこなせちゃういづみにはじまり、さすがZ世代ともいえる、すでに自然と多様性が浸透してて、なおかつそれを的確に言語化できる鰯ちゃんのキャラクターの秀逸さ。

でもって、いづみの気づいていなかった固定観念を突いたところで、だけどもそれをいづみが、ちゃんと受け入れられてしまう…落ち込むでもなく、さっきまでの固定概念がもう取り払われたの?っていう唐突さもなく、ちゃんと受け入れたことがわかる、あの、いづみの嫌味のなさ。なんで慰安旅行回なのに(もういい!)、いづみは連れてってもらえなかったんだろう?って思ってたんだけど、あのやりとり見せてくれたら、いづみ、慰安旅行行けなくて良かったね?!

でもってここへきて、ハルコの超ハイテンション芸よりも(芸なのか?)、ランと龍くんと、それを見守るハルコ&いづみ…という、このもどかしい恋愛構図が、急に熱くなってきた!!そもそもこのドラマ、当初は、どんなお話でしたっけ??ホントに、マジで意味わからん!!!