【史上最高値】金の高騰 家に眠る金製品で“令和のゴールドラッシュ”！？一方で町工場は苦悩も…

2024年10月15日、16日と 2日連続で国内の金の価格が過去最高値を更新。
「売るなら今！」とばかりに、買い取り店を訪れる人が急増。想定外の高値に驚きの声も上がっています。

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16日、東京・銀座にある金の買い取り店を訪れた30代の男性。
家族に頼まれ、祖母の遺品の金のピアスやブローチ、ブレスレットなどの査定に訪れました。男性が想定する査定額は…。

男性（30代）:
何年か前に（金を）売ったときよりは高くなってるって言ってたんで…。
「3万円」です。まあこれぐらいいったらうれしいなっていう額ですね。

果たして、いくらになるのか？

鑑定士：
本日のお買い取りがこちら、18万9000円。
男性：
え、そんな！？ そんなするんすね。
親に嘘つこうかな（笑）。10万円だったって。

想定の６倍を超える18万9000円という査定額に男性もびっくり…。その場で売却を決めました。

過去最高値を更新している金の価格。
中東情勢の悪化による世界経済への影響が意識され、安全資産である金の需要が高まっていることや、円相場が、円安ドル高傾向になっていることなどが高騰の理由と見られます。

それに伴い、家に眠る金製品で一獲千金を狙おうと、今まさに“令和のゴールドラッシュ”となっているんです。

――きょうはなぜ来店されたのですか？
妻：
テレビを見たら（金の相場が）上がったって言うんで、それで急いで来たの。

この日、夫婦が査定をお願いしたのは、ネックレス、指輪、かんざし、腕時計など。
そのほとんどに、「金」が使われているようです。

夫の予想査定額は、文字は小さめですが…強気の55万円。

店員：
36.8グラムですね。
夫：
けっこうあるんだね。

店員：
ありますね、つけたらズシッとするんじゃないですか？
妻：
そうですね、重かったですね。

長年、妻が大切に使ってきた装飾品。その査定額は…。

店員：
時計はまだ見られてないんですけど、ジュエリーだけ、本日の（金の）相場に合わせまして、47万8500円。
夫：
えっ！？ 
妻：
すごいね。びっくりしちゃった。

金のネックレスと指輪、プラチナ製の指輪をあわせて、約48万円。
さらに、18金の腕時計の査定額は23万円と、予想を大きく超える約70万円に。

妻：
私は何も使わない。私が持ってるの、自分で。自分のものだから。
夫：
お寿司を食べるだけ。
妻：
お寿司も食べない、ダメ！

斎藤鍍金工場　齋藤功社長：
厳しいよ。一番高い材料なんだもん！

金の高騰に悲鳴をあげていたのは、東京の下町で工場を経営する男性。
仏具やバッグの金具に金メッキを施す町工場にとっては、金の高騰は死活問題です。

材料費を商品価格に転嫁できればいいのですが…想定を超えるペースでの価格高騰により、工場も元請けも価格改定に対応できず、利益が出ない状態だというのです。

斎藤鍍金工場　齋藤功社長：
嫌だ、投資してる人は上がってほしいって、そりゃ喜ぶかもしれないけど、僕らからしてみたら、もう上がんないでほしい。

金の価格高騰をめぐり一喜一憂する人たち。今後も相場は上がり続けていくのでしょうか？

堀池亮介アナウンサー：
きょうはスタジオに今回取材に答えていただいた、KOMEHYOから金の商品預かりました。どうですか？きらびやかですよね。

MC谷原章介：
小室さん金はどうですか？

小室瑛莉子キャスター：
私も銀より金色の方が好きで、肌の色的に金色の方が好きなので、今欲しいです（笑）。

堀池亮介アナウンサー：
金の価格は大きく変わっているんですよね。推移を見ると、年々金が上昇している状況で、世界の情勢が不安定になってくると安全な資産と言われている金の需要が高まるということなんですよね。きのうは最高値1万4088円を付けました。10年前と比べると、約3倍くらいになっていますね。

MC谷原章介：
岩田さんどうですか? 10年前と比べるとほぼ3倍。

岩田明子氏：
9年前にアブダビに出張行ったんですけど、アブダビのホテルにインゴットの自動販売機があったんですよ。現地の人たちがインゴットを自販機で買っているわけ。でも、私たち日本人プレスはお金ないし、いいかと諦めちゃったんだけど、買っとけば今この価格。ああ、買っとけば良かった。

（『めざまし８』　2024年10月17日放送より）