2024年5月27日、お笑い芸人の 今くるよさんが膵がんのため大阪市内の病院で亡くなったと、所属事務所の吉本興業が発表しました。
くるよさんは1973年、高校時代の同級生で同じソフトボール部だった今いくよさんと漫才コンビ「今いくよ・くるよ」を結成。
お互いのファッションをけなし合うなど、軽妙な掛け合いで人気を集め、1980年代の漫才ブームの中で一世を風靡しました。
「どやさ!」という言葉は、くるよさんを慕う後輩たちがこぞってマネをし、代表的なギャグとなりました。
1984年に「上方漫才大賞」を受賞。更に2003年には、関西演芸会の発展と振興に貢献したとして「上方演芸の殿堂入り」を果たしました。
2015年5月、相方のいくよさんが胃がんのため死去。
くるよさんの訃報が伝えられた5月28日は、いくよさんの命日でもありました。
「今いくよ・くるよ」が後輩を育てた交流の場
5月28日、「めざまし8」が訪れたのは大阪市道頓堀にある居酒屋。「今いくよ・くるよ」のお二人が30年間通い続けた店です。
居酒屋「けー坊」岡田啓二店長:
本当にもう、お世話になりっぱなしで。
くるよさんはすごく優しい人で、僕と会った時はめちゃめちゃ笑顔で、いろんなことをしゃべってくれて、僕のほんま母親みたいな感じでね。
もう大好きな人でしたから。本当にきょうは、ほんまに悲しくてびっくりしてます。
居酒屋「けー坊」の店長が見せてくれたのは、今くるよさんが後輩たちに囲まれて映る写真。
毎年3月3日には、後輩の女性芸人を集め「ひなまつり会」という親睦会を開いていたといいます。
居酒屋「けー坊」 岡田啓二店長:
どうやって売れるんですか?とか、女性のどの枠空いてますか?とかね。
だから、くるよさん、すごい優しいんですよ。ほんまに後輩に優しい。
僕らにもね、すごく優しいんですよ。
この会に参加していた後輩のシルクさんは、自身のインスタグラムに次のようなコメントを投稿しました。
後輩芸人 シルクさん:
お世話になりすぎて、言葉がありません。いつも笑顔で、しるやん、頑張りや!と、、
お食事も、20年以上にわたり、ひな祭りには、女芸人30人くらい招待されて、大宴会!皆育てていただきました。
明るくて寂しがり屋で、後輩思いの素晴らしい先輩でした。
居酒屋「けー坊」の店長は、くるよさんと後輩たちについて次のように語りました。
居酒屋「けー坊」 岡田啓二店長:
どうしたら女性芸人で売れるかとかね。そういうのをね、すごく相談してました。
やっぱりいくよくるよさんに相談してる人は、やっぱりみんな売れてます。
女性芸人のパイオニアとして道を切り開き続けてきた、くるよさん。
生前、こんなことも語っていました。
今くるよさん(2015年のインタビュー):
前にいらっしゃるきょうお越しのお客さんが何もかも忘れて、この一瞬を楽しんでくれるのが私の夢ですね。
前にいらっしゃるお客さんに喜んでいただきたい。それでずっときました。舞台はいい加減にできない。
(『めざまし8』 2024年5月29日放送より)
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