テレビから離れたことで、いろいろなものが見えたと香取さん。そして、自身にも大きな変化があったと教えてくれました。
香取慎吾自身も一平の策略に騙されている!?
――野望を隠し、“いいひと”を装っている一平との共通点や共感する部分はありますか?
「本来の目的を隠しながら」という部分でいうと、似ているところがあるかもしれません。例えば、アルバムなどを何ヵ月も前から作っていても、まだ明かすことができないから日々ヒソヒソと制作をして、「新しい作品ができました」と情報を解禁する日に向けてコツコツやっていく感じは似ているのかな。
一平の場合は考えがちょっと浅いところやツッコミどころが多々あるので、そこは似ていないかも。僕はもうちょっと念入りに企(くわだ)てていくタイプなので。
「考えが浅い」と言いましたが、そんな一平が実はもっと深いところでいろいろ考えているようで、演じながら「これ、どっち?」となることがあります。監督から「ここも実は裏側の計算があって」と補足されて、「ここもですか!?」って。
最低男がいい人を演じていることに僕自身が騙され、いい人の感じのまま演じてしまいそうになると、監督から「いや、ここはもうちょっと…」と修正が入るので、その感覚が面白いです。プロデューサーはそんなことないと言うんですけど、なんだか悪役を演じている感じがしてきて、この先、僕の役はみんなに好かれる主人公になるのでしょうか(笑)?
――しばらくテレビの世界と離れたことで「テレビのことがよくわかるようになった」そうですが、取り組み方に変化はありますか?
昔は切れ間がないくらいに仕事がつながっていて、流れるように進んでいっていたものが、ちょっと離れてみたことで、最近はドラマがすごく増えているなとか、テレビだけではなく、他のメディアでも山のようにドラマがあって、選ぶ場所が多いじゃないですか。
それこそ、昔の僕はバラエティもやっていて、自分が出ていた番組や裏番組の視聴率も常にチェックしていたのですが、コンテンツが増えたなか「その世界にまさかまた入ることになるなんて」って。
テレビドラマに出演されている皆さんがどう戦っているのか気になりますし、「作品を見てもらう=勝ちにいきたい」という思いがあります。
以前との違いでいうと、ちゃんと朝起きるようになりました(笑)。ちゃんと寝て、ちゃんと起きられるようになったのは……やる気ですか(笑)。
昔は時間が本当になく、夜中だろうと仕事が終わった瞬間からがやっと自分の時間、短い時間でも何かしたいと行動していたら睡眠時間がなくなってというのを繰り返していました。
それが今、ガンガンにいろいろなお仕事が入ってきてビックリですよ。急すぎてフルスロットル、ついていくのに必死です(笑)。