初の本格グラビア写真集を出版するにゃんこスターのアンゴラ村長さんが、自身の魅力である“標準体型”をキープする苦労を明かしました。

昨年発売され、デジタル写真集としては異例となる累計16000ダウンロードを記録した『151センチ、48キロ』(講談社)から1年。“ありのままの標準体型”の魅力はそのままに、身長+1cm、体重+3kgの「152センチ、51キロ」となった姿で、写真集『標準体型』(講談社)を発売することになったアンゴラ村長さん。

タイトルにもなっている「標準体型」の魅力を広めた先駆者としての思い、体型キープの難しさ、そして30代の目標について聞きました。

アンゴラ村長「1年経って健康体型、普通体型っていいよねという風潮に」

――前作の爆売れを経て、今作を出すにあたり何か変化はありましたか?

これまでは結構食べたり飲んだりした日の後には「痩せなきゃ」みたいな意識がありましたが、「その意識って必要だったのかな?」と思うようになりました。でも、そうしたら1年間で3キロ太りまして、より標準体重のど真ん中になりました。

「このままの自分でいいんだ」という気持ちもありつつ、やっぱり不摂生な方向に行っちゃうと不健康になってしまうので。私の場合は、「食べ過ぎたら、ちょっと痩せなきゃ」と思っているくらいのほうが体重を維持できたのかもと思ったり。標準体型って付き合い方がすごく難しいんですよ。

(※標準体型:健康的な体格を表し、見た目の印象や体格全体を指す。標準体重:BMIが22を適正体重とし、統計的に最も病気になりにくい体重とされている)

――標準体型であることをキープし続けるのが難しかったと。

そうなんですよ!自分の欲望のままに不摂生をして、健康に害があるところまで行っちゃったら、「『標準体型』なんて写真集を出したのに何やってんの?」となると思うので。モチベーションを保って標準体型と付き合っていかなきゃいけないなと。

――標準体型というワードが浸透し、SNSでは「#健康体型界隈」というハッシュタグも流行っています。

去年に『151センチ、48キロ』というタイトルで写真集を出した時には、普通体型を押し出したことへの驚きの声を結構もらったのですが、1年経って「健康体型、普通体型っていいよね」という風潮ができあがり、そういうタグも見かけるようになって、この1年間でだいぶ変わったなと感じています。

「自分は太っている」って思っていたけれど、そういう風潮になって改めて考えてみると「一体何と比べていたんだ?もしかしてなぜか無意識にモデルやアイドルと自分の体重を比べていたのかな?」みたいなことってありますよね。

『標準体型』撮影:東京祐 ©講談社

――気付かないうちに、自分で自分を枠にはめてしまっていたということでしょうか。

「芸人のくせに写真集なんて」みたいな反響が多いだろうなと思っていたら、「素敵だったよ」という感想のほうが多かったんです。「芸人なのに写真集を出していいのかな」とか、結構悩みましたが、実は私が1番そういう枠に囚われていたのかなというのを実感しました。

最初に写真集のお話をいただいた時も「どうせ7冊ぐらいしか売れないだろう」と思ったので軽い気持ちでお受けしたんです。そうしたら、スタッフさんが11人もいて、しかもソフトクリームを持った写真を撮ろうとなったら、1200円ぐらいする高いソフトクリームを買って来てくださったのに「ちょっといちごが目立つので」と、シンプルなソフトクリームを買い直したりして。

「私の写真集なんてどうせ7冊しか売れないのに、こんなにお金使って大丈夫なのかな?」と心配になっていたことを思い出しました(笑)。

「標準体型」という言葉に込めた思いを語ってくれたアンゴラ村長さん。インタビュー後半では、「自信がなかった」という20代を振り返り、芸人としての自分を支えるもの、30代の目標を明かします。