武良井は、そんな工藤に、美咲のことを尋ねる。工藤は、資材室から筋弛緩剤を盗み出し、みんなで捜索をしている際に廃棄物の中から見つけたふりをして、廃棄品として処分されることになった筋弛緩剤を入手していた。
その前夜、資材室から筋弛緩剤3本を持ち出そうとする工藤に気づき、彼女を止めようとしていた美咲。その際、逃げる工藤を追って外階段に出た美咲は、彼女ともみ合いになり、階段から転落したのだ。
工藤は警察に引き渡される。すると今度は、院長の武藤が、治験に関わったベンチャー企業の未公開株の件で警察から事情聴取を受け、更迭されてしまった。治験の責任者だった榊原も、外科部長の座を失い、1年間の医業停止処分を受ける。
榊原は、自分が受け取った「ギフト」は、ドイツ語の「毒」のほうかもしれない、と武良井に告げる。それは以前、武良井が榊原に告げた言葉だった。

手術への興味と執着が、まるで毒のように自分を侵食していた、と言う榊原。武良井は、そんな榊原に、そのまま苦しみ続けろ、と告げると、未来の患者を見殺しにするなよ、と続けた。