武良井は、美咲が亡くなった時刻の監視カメラ映像を調べ直す。そこに映っていたのは、廊下に佇み、胸を押えて苦しそうにしている美咲が、監視カメラの死角になる方向へと歩いて行く姿だった。

同じ場所に立ってみた武良井は、美咲が向かった先に資材室があり、その奥には外階段へつながっているドアがあったことを知る。
武良井は、院内交番を辞めると川本に伝え、室長・横堀仁一(市村正親)に辞表を提出する。治験の全容を突き止め、目的は果たしたというのだ。
そんな折、切り裂かれた榊原の白衣がゴミ箱から見つかるという事件が起こる。ゴミ箱の側には口紅で書いたと思われる1本の線が残されていた。
榊原は、この件を院内交番に報告し、調査を依頼する。

実は阿栖暮総合病院内では、数ヵ月前からイタズラ行為が続いており、それは美咲がなくなった日にも発生。それから半年ほどは何もなかったが、最近になってまた同様の事件が続くように。しかもそれは悪質化していたのだ。
