がんになって実感した“生きる”

小倉:おととし死にかけたときにね、副作用で。三途の川…夢なのかどうか分かんないけど、本当に三途の川で親父と立ち話して。夢だったのかも分からないですけど、面白いものですよね。
あとで女房が「ひどかったわよ、私も覚悟してたから」って。
残ったはいいけど、また腎臓にがんが見つかって、去年の暮れに左の腎臓を取ったんですよ。

昨年末、腎盂(じんう)がんの疑いで、左の腎臓の摘出手術を受けた小倉さん。
現在、妻は母の介護のため、小倉さん一人で生活をしているそうです。

小倉:老人の1人暮らし。独居老人ですね。ここで倒れたらどうするかな?そういうことを考えるようになるんですよ。

谷原:「大丈夫?」って言ってくれる人もいない。消防に電話してくれる人もいない。

小倉:ただ、女房との関係は前より密になった。毎日LINEのやり取りを何回もするし、1週間に2回3回来てくれると一緒に買い物に行ったりとか。この前、久しぶりに手つないで歩きましたよ。
これもやっぱり新たな発見だし、いいもんだなと思った。

そして3度目のがんと闘う中…、死と向き合ったことで芽生えた気持ちの変化を明かしました。

小倉:がんでよかったなって思うのは前は脳出血とか心筋梗塞とかで自分はポックリ逝きたいと思ってた。ところが、ポックリ逝くのは何も準備ができないでしょう、自分の死に対して。
それが、がんだと先が見えていることはあるけど、なんだかの準備はできるわけですよ。なんか、コツコツといろんなことを、今準備し始めたりね。

谷原:身辺を整理して人間関係なんかも周囲の方もポックリ逝かれてしまったら、してあげたかったことだったり、言いたかったことだったり、伝えられなかったことができないまま逝かれてしまいますもんね。

谷原:僕はずっと、虚像(テレビの中)の小倉さんをずっと見させていただいてきて、やっとちょっと実像に触れたような気がして、すごくうれしいです。

小倉:そうですか。まぁ…隠してますよ。(笑)

谷原:じゃあ隠してるのをまた出してくれるまで、またぜひお会いさせてください。ありがとうございました。

小倉:ありがとうございました。

(『めざまし8』2024年3月29日放送より)