アイス、ひんやりグッズ、流しそうめん…夏に儲ける「夏の王様」
今回は「夏に儲ける『夏の王様』の裏側」と題し、アイスやひんやりグッズ、流しそうめんなどの夏に大儲けする人や商品“夏の王様”を特集。
取材班が訪ねるのは、「TSUKUMO」の中島広行さん。国内の工場でビーチサンダルを作る唯一のメーカーで、履き心地抜群の商品を「九十九」というブランドで世に送り出しています。
「冬の間は、お客さまからは相手にされないですけど、やっぱり気温とともに売れる数も増えていくので、夏はウハウハです(笑)」。
九十九のビーチサンダルは、カラーバリエーションが豊富で、鼻緒が柔らかく指の間が痛くなりにくいのが特徴。有名セレクトショップ・BEAMSとコラボした商品(現在は販売終了)や、足が当たる部分を芝生のような素材にした商品などに加えて、浮世絵がプリントされた珍しいデザインもあります。
数ある中で一番売れているのが、天然ゴム素材のビーチサンダルで、程よい弾力があり履くほどに足になじむのが特徴です。
中島さんは「日本でも、古くから天然ゴム素材で作られていたんですが、阪神・淡路大震災のときに工場が被災して廃業してからは作れなくなってしまいまして。それでも、履き心地がいいので復活させたいな…と思い、また新たにメイド・イン・ジャパンで作りました」と語ります。
実は、ビーチサンダルは日本生まれで、1950年代に神戸市長田区のゴム製造会社が草履の素材をゴム製にしたのがはじまりとされています。
海外にサンダルはありましたが、鼻緒がないタイプのもの。日本で生まれた鼻緒つきのサンダルは、ビーチサンダルとして北米など海外に多く輸出されたのだそう。
しかし、時代の流れとともに海外で製造した輸入製品が広がり、国内の工場は縮小。震災の影響もあり、日本製は一度消滅してしまいました。
神奈川県内の雑貨店でビーチサンダルの販売員をしていた中島さんは、その事実を知ると「国産のビーチサンダルを復活させたい」と願い、2004年にかつて作っていた工場に声をかけました。
材料の切り出しなど、製法は昔ながらで、今では多い日で1日1000足ほど作っているといいます。
「仕事はビーチサンダルだけで、9月以降になると『冬は何してるの?』って心配されるんですけど、冬は冬で来年の打ち合わせや海外からの輸出の話など、1年中ビーチサンダルで成り立っているような感じです。あんまり言いたくないですけど、儲かります(笑)」とのこと。
九十九の強みは、国内の職人が手作りしている唯一のメーカーのため、他社との差別化を図ることができ、海外製の安い製品との価格競争に巻き込まれないということ。
さらに国産製品は信頼が厚く、企業からのコラボ依頼が絶えず舞い込むというのも儲かる理由。こうした要素が重なり、年間10万足を販売しているそうです。
中島さんは今後について「やはり、いうろいろな所から注目されるので、まだまだビーチサンダルを極めていけば、また違うもっと面白いことにたどり着くんじゃないかと思っています」と意気込みます。
番組では、夏になると食べたくなるものの王様・アイスを6万個も食べてきた専門家が厳選した、新作アイスの裏側を紹介するほか、夏の暑さを乗りきる数々のひんやりグッズの中から一番を決める「ひんやり-1グランプリ」も開催。
『ウラマヨ!』(関西ローカル)は、6月29日(土)13時より、カンテレで放送されます。