今年も続く猛暑。“夏バテ”になっている人も多いかもしれません。
しかしその不調、もしかすると夏バテではなく「腸漏れ」かもしれないというのです。
「腸漏れ」とはどんな症状なのでしょうか?
専門医のクリニックを取材すると…、
国立消化器・内視鏡クリニック 吉汲祐加子院長:
今日はいかがされました?
患者(40代女性):
暑さでお腹の調子が悪くて来ました。
吉汲祐加子院長:
(暑さの影響で)だるさとかあります?
患者:
だるいです…。
「夏バテ」で来院した女性は、腸漏れの可能性があると診断されました。
実は「腸漏れ」は疲れやだるさなど夏バテの症状と似ているそうで、この時期は特に腸漏れの可能性がある患者が増えているといいます。
そもそも「腸漏れ」とは腸の壁の細胞に隙間が空いてしまい、その隙間から、本来腸の中にとどまっているはずの病原体や毒素などが腸の外、つまり体内に漏れてしまう状態のこと。
それが起こるとどうなるのか?
赤坂ファミリークリニック 伊藤明子院長:
慢性炎症や免疫異常などの様々な状態を引き起こしてしまいます。
腸そのものに痛みを感じたりとかっていうのはないんですけれども、疲労感などの不調がじわじわと現れるってことが多いです。
猛暑の今だからこそ気をつけたい「腸漏れ」の基礎知識と予防法について、『ノンストップ!』で徹底解説しました。
聞き慣れない「腸漏れ」…って何?
MC設楽統:
「腸漏れ」、あんまり聞き慣れないですね。「尿漏れ」は聞くけどね。
今この時期にあるっていうのが、夏バテにちょっと似てる感じになるってことですか?
伊藤明子院長:
そうなんです。暑さっていうのが関係していて基本的には生活習慣も関係はしてるんですけれども、暑いと体内の血液を皮膚の方に出そうとして、体温調節しようとするんですね。そうすると腸の血液が減ってしまって腸の機能が減る、腸のバリア機能というのが下がってきて腸漏れになっていくというのがあるんです。特に今年暑いから要注意ですね。
何パーセントの人がなっているっていう確定したデータはまだないんですけれども、大体10人に1人ぐらい腸漏れ状態ではないかなと。
MC設楽:
穴が完全に空くというイメージよりも隙間が空くんですか?
伊藤明子院長:
腸に穴が空いちゃうわけではなくて、腸ってパイプのようなものがついて、その内側のところに腸のバリア機能として細胞がピタッとくっついているんですけれども、その細胞と細胞の間が本来だったらホチキスみたいなものでピタッとくっついているのが、間が空いてしまっていろいろな病原体や毒素が体の中に入っていってしまうというのが腸漏れ。
免疫系がしっかりしていればそれをやっつけることができるんだけれども、そうではないとどこかにとどまって悪さをしていって、全身の色々なところで炎症がずっと続いたりします。
気分が優れない、疲労感などの体調不良が起こり1カ月以上治らないこともあるといいます。
ただ夏バテと非常に似ているということで…。
伊藤明子院長:
夏バテもだるいとか疲れた感じや、眠れないっていうのがあると思うんですけども、腸漏れでもそういう症状が出るんですね。なので区別は基本的にはつきません。
もし区別しようとするならば、夏バテだったら軽ければ1~2週間で治っていくけれども、腸漏れの場合は1カ月以上その状態が続いているということがありますね。
MC設楽:
腸漏れはどうすればわかるんですか?治療はできる?
伊藤明子院長:
腸漏れの検査は今は自費診療の検査しかないので、やっているいくつかの医療機関に行っていただくと血液検査とか尿検査とか便検査とかいくつか検査はあります。
「この薬」っていうのがあるわけではないんですけれども、いくつか補うものを入れたりですとか、生活習慣を見直してっていうのも大事ですね。
また、腸漏れは病気とまではいかないけれどもそういった「状態」を指し、子どもから大人まで幅広くあり得るそうです。
どんな人がなりやすい?チェックリスト
どういった人が腸漏れになりやすいのか、チェックリストがあるといいます。
“腸漏れ”になりやすい人の日常生活
・毎日暑い所で仕事
・毎日睡眠時間が5時間未満
・毎食 脂っこい食事
・野菜を食べない
・お酒・たばこは毎日(どちらか片方でもチェック)
当てはまるからといってすぐに腸漏れということではないといいますが、1つでも当てはまれば腸漏れのリスクはあるそうです。
さらに、腸漏れが慢性化すると、動脈硬化・認知症・糖尿病・大腸がんなどのリスクが。
伊藤明子院長:
腸漏れから、本来体の中に入ってはいけない毒素や病原体が体の中に入ってきて血液に乗って全身を巡ると、慢性炎症が腸、肝臓、いろんなところで起きるんですね。
例えば血管だったら血管の炎症で動脈硬化、脳だったら脳の炎症が進んでいって認知症あるいは糖尿病、血糖管理が炎症でできなくなってしまったり。長引く炎症で大腸の方の細胞も傷ついて大腸がんというのも。
どうすれば腸漏れ防げる?予防法は
しかし、簡単にできる予防法があるそうです。
それが「1日1回プランク60秒に挑戦!」。
「プランク」とは腕とつま先に体重を乗せて、頭からかかとまでを一直線にすることを意識して体を支えるポーズ。
千秋さんもチャレンジしてみましたが…すぐにギブアップ。
MC設楽:
やったことがない人が最初から1分って 無理ですよ。でもこれがいいんですか?
伊藤明子院長:
腸漏れで「隠れ老化」にもなるんですが、全体的に予防する一つが運動で、プランクですと腹壁、腹直筋とか外腹斜筋とか腹筋4種類あるんですけど、そこをきれいに鍛えることができる。そこをきちんと鍛えると腸の活動にもいいので、腸漏れ対策として簡単にできるのでおすすめです。
また、腸内環境を整えるということも非常に重要で、伊藤院長によると「ヨーグルト+小麦ブランシリアル」を朝食にして、ビフィズス菌と食物繊維をとるのがおすすめだそう。
伊藤明子院長:
腸内環境を整えるのはやっぱり善玉菌を入れたい。そしてまたビフィズス菌と食物繊維っていうのがゴールデンな組み合わせなんですけれども、善玉菌にとって食物繊維が餌だから、その両方をセットで取るっていうのがポイントです。また朝は、腸の活動が活発になります。
(『ノンストップ!』2026年7月31日放送より)
