──寺西さんが演じるからこその澄晴の魅力を聞かせてください。
寺西くんは今31歳だとうかがっています。31歳と言うとドラマ『医龍』(フジテレビ)をやっていた頃で、クールな役に反して私自身はまったく落ち着いていなかったし、いろいろな迷いの中にいたんです。でも寺西くんは、迷っている感じがないんですよね。
もちろんお芝居のことなど、悩んでいるかもしれないですけれど、いろいろなことを自分のなかに自然と落とし込める方なのかな、と。自分に求められていることを理解されていて、周りに無理させることもなく、本当に自然体な方です。
31歳の頃って「よく見られたい」「できる人に見られたい」と、私は思っていたんです(笑)。でも、寺西くんはそういうことはなくて、わからないことは「わかりません」としっかり言えるので、ステキですね。
そういったご自身の人柄が、今後の澄晴に影響してくると思います。序盤は役柄的にも優しい部分は出せないので、(そこがにじみ出ないように)スタッフさんが全員で必死に抑えています(笑)。
内田有紀が寺西拓人にハッとさせられたこと「物事をまっすぐ受け止める」
──お芝居をご一緒するなかで、ハッとさせられたことや影響を受けたことはありますか?
言葉遣いがすごく丁寧なんですよね。監督から指導を受けたとき、だいたいは「わかりました」「はい」という返事をすると思うのですが、寺西くんは「かしこまりました」って言うんです。私、監督に対して「かしこまりました」って返す俳優さん、初めて見ました(笑)。
きっと彼なりの人との対話の仕方なんでしょうね。会話をしていても「私事で恐縮ですが」とか言うんです。その丁寧さにいつもハッとしています。
あとお芝居のことで言うと、物事をまっすぐ受け止める方なので、学びになります。年を重ねると、「こういう芝居を」と頭で考えてしまうことがあるので、そういうときにお芝居と純粋に向き合う姿を見ると、ハッとしますね。
──お芝居に関して2人で話をすることもあるのでしょうか?
寺西くんは舞台の経験がとても豊かだとお聞きしているのですが、映像の細かい表情づくりが難しいと感じているようで。
以前に「(気づいたことを)言ってほしい」とおっしゃっていたので、1話のあるシーンで悩んでいらっしゃる姿を見たときに、お節介かとは思いながらも「こういう感じでやってみると、いいかもしれない」というお話をしました。
寺西くんは素直に、作品に対して前向きに取り組んでくださっていて、監督にも積極的に質問をされていますし、私も悩んだときに「こういうのはどうかな?」と相談をしています。
──坂井真紀さんや佐々木蔵之介さんとの撮影はいかがですか?
蔵さん(佐々木さん)はお芝居の話とかお好きなんですけれど、まだあまり一緒のシーンが多くないので、これからですね。
坂井真紀ちゃんは、劇中で中学時代の友人という設定の葵と優子と同じように、私が15歳の頃からご一緒しているんです。一緒にモデルのお仕事で大阪に行ったこともあって、移動中も仲良くしてくれて。15歳の頃から知っている真紀ちゃんとの親友役はうれしいですね。
お芝居のこともたくさん話しています。1話にも優子の「あれ?」という行動が少しだけありましたよね。ここからさまざまなことが起こるなかで、優子という存在を皆さんに受け入れてもらうには「どのくらいの温度感で演じればいいのか」ということを真紀ちゃんはすごく気にされています。
これからの優子の変化に関して、2人でもかなり話しているので、注目していただきたいです。
