洸平さん演じるケインと優也さん演じるアベルは、どんな人物なのでしょう。音楽、映像、ミュージカル…と多分野で活躍する2人にとって、ミュージカルへの挑戦とは?

――それぞれ演じる役柄について、改めてどんな人物だと思いますか? 

洸平:ケインはイメージしていた通りかなと思います。ただ、実際に動いたり演出を受けたりして、意外とチャーミングなところもあるなと思いました。特に親友と一緒にいる場面は、 お互い子どものようにキャッキャ言っていますし。

あとは、意外と短気です。ちゃんと自分の意見を言いますし、信念が強くて頑固。確かにこれくらい強い人間でないと、巨大銀行の頭取にはなれないのかもしれません。誠実な部分に、頑固や強さを稽古でもう少し足していけたらなと思います。

優也:アベルは移民としてポーランドからアメリカへやってきて、強い野望と希望をもって上り詰めていくのですが、 非常に喜怒哀楽が激しい人間だと思います。アベルの身の周りでいろいろなことが起こるからというのもありますが、誰かのセリフを受けてリアクションするたびに、感情がアップダウンする。僕はそれを1つひとつ、つなげられるようにしたいです。

「これ本当にミュージカル?」会話劇の多さに思わず…

――洸平さんも優也さんも、ミュージカルのみならずマルチに活躍している印象ですが、そんな2人で、世界初のミュージカル化に挑む手応えを聞かせてください。

洸平:振り付けや演出、ステージングはブロードウェイで活躍されているスタッフの方々が作ってくださっているので、そこでまず面白いものをお届けできることは間違いありません。

今さらに細かいところを作り込んでいるわけですが、『ケイン&アベル』は純粋に演劇でも勝負できる作品だと思っているので、「ミュージカルだから」とこだわってはいません。ときどき、ケインとアベル2人だけのシーンがあるんですけれど、これ本当にミュージカルだっけ?って思うくらい、ずっとしゃべっているんですよ。歌えばいいのに(笑)。

優也:めっちゃ会話ですよね。この会話こそ歌にせぇへんのかい!って。

洸平:そうそう(笑)。そういうのも、この作品の面白いところですし、我々に課されている部分だと思います。ミュージカルとしての素晴らしさ、演劇としての素晴らしさ、エンターテインメントショーとしての素晴らしさ。3つも入っています。あとはもう、僕たちがその1つひとつをどれだけ大きくしていけるかが、成功のカギだと思います。

優也:自分は、アーティストとして音楽活動をして、役者としてはミュージカルやストレートプレイ、映像作品とフィールドを限定せずに活動してきましたが、限定しなかったからこそ、ありがたいことにオファーをいただいて、いろいろつながって今の自分があると感じています。

洸平くんも音楽に映像、ミュージカル、舞台と“二足のわらじ”のように広く活躍されてきたからこそ、『ケイン&アベル』でより幅広い表現をされているのではないでしょうか。芝居は芝居でしっかり見せきって、ミュージカルの醍醐味である歌もしっかり聴かせて。その振り幅は、今回の見どころでもあると思います。

忙しい稽古の合間も、笑顔を絶やさずインタビューに応じる洸平さんと優也さん。お互いの人柄を聞くと、リラックスムードで息の合ったかけ合いを繰り広げました。