坂東彌十郎さんが、スイスの伝統料理「ラクレットチーズ」を紹介しました。

『ノンストップ!』(フジテレビ)で、ゲストが行きつけのお店やグルメを紹介するコーナー「行きつけ教えます!」。

9月9日の放送に、三谷幸喜さんが脚本と監督を務める映画『スオミの話をしよう』(9月13日公開)で身勝手な芸術家・寒川しずおを演じる坂東彌十郎さんが登場しました。

坂東彌十郎

この作品は、三谷監督の5年ぶり、9作目となる映画最新作。主演の長澤まさみさんが演じる謎の女性・スオミを巡るミステリー・コメディです。

坂東彌十郎 三谷幸喜監督からの手厳しいエールに「もう少し甘えさせて」

現在、68歳の彌十郎さんは、17歳で初舞台を踏み、長きにわたり歌舞伎界で活躍してきた大ベテランです。

舞台中心の長いキャリアの中で、大河ドラマ『鎌倉殿の13人』(2022年/NHK)に出演後、愛らしい演技でお茶の間の人気者に。2024年には、4本のドラマに出演するなど、活動の幅を広げて活躍しています。

番組では、歌舞伎の世界から映像の世界に彌十郎さんを見出したといわれる、三谷さんにインタビューしました。

三谷さんは、「僕は昔から(彌十郎さんの)歌舞伎を拝見していて、何をやっていても楽しそうだし、明るいオーラをふりまいている感じがして、『この方といつかご一緒したいな』と思っていたんです」と回想。

自身が脚本を手掛けた『鎌倉殿の13人』に出演オファーした理由を「存在感ときちっとした、“お芝居の核”をもってらっしゃる。多分、一般の方は(彌十郎さんを)知らなかったと思うんですよ。突然出てきたおじいさんが、こんなパワフルで存在感がある」と説明しました。

「『鎌倉殿』の撮影が始まったころに、僕と(主演の)小栗旬さんと話したことがあって、『絶対にオンエアが始まったら彌十郎の時代が来るぞ』って。その通りになりました」と明かしました。

また、映画『スオミの話をしよう』では、彌十郎さんの“かわいい一面”を発見したそうで「みんなで歌ったり踊ったりするシーンがあるんですけど、(彌十郎さんが)ちょこちょこ間違えるんですよ。僕みたいな年下が言うのはあれなんですけど…『しまった!』みたいな瞬間がすごく愛らしいんです」とコメント。

最後に、三谷さんは「映画の現場に慣れていらっしゃらなかったそうで、すごく緊張されていたみたいなんです。みんな心配になるし、『大丈夫ですよ』って励ましますが、それでいい気になっていいのは今ぐらいだぞ。そのビギナーズラック的な甘えは捨ててほしい」と、“三谷流”のエールを送り、笑わせました。

彌十郎さんは、ダンスシーンのミスについて「あれはおかしいんです!(三谷監督はミスしたシーンを)わざと使っています」。

「三谷さんに言いたい!ちゃんとできているカットもあるんですよ。みんなどこかしらミスしているはずなのに、なんで僕の失敗したところだけ使うの。試写を見たときにビックリしました」と訴えました。

また、「(撮影現場に慣れておらず)みんなが気をつかってくれているのはわかっているんですけど…もう少し甘えさせてほしい」と笑いました。