<試写室>『嗤う淑女』第8話
今作の主人公で、どの角度から見ても“人殺し”に違いない、蒲生美智留(内田理央)を、なぜか、どうしても、無性に、応援してしまう、この感覚は、一体、なんなのでしょう???
この、ほかのドラマ枠と比較しても、登場人物の“人殺し率”が(人殺し率て)圧倒的に高い、この「土ドラ」枠で(僕調べ…体感3作に1作くらい…たぶん違うけど)、かつての名作を、振り返ってみても、バームクーヘンを手作りしがちなサイコパス、「オトナの土ドラ」第一作『火の粉』も、当然サイコパスだから主人公を応援する!!みたいな感覚はまったくなかったし、一生28歳♡って言い続けるナチュラルボーンストーカーで、映画化までされた『リカ』(今作の松木創監督!)も、いくらその恋愛の源泉がピュアだからって殺人鬼だし。
結局のところ、気味が悪い、がほとんどだったわけだけど、こと、この『嗤う淑女』の、信者ゼロのカリスマ教祖・蒲生美智留はというと、あんなに人を殺してるっていうのに、あんなに卑劣に周囲を操ってるっていうのに、恭子(松井玲奈)から殺(や)られそうになろうものなら、“ちょっとだけ”心配し(だって、本気でやられるわけないし…っておい!)、刑事・麻生(大東駿介)の捜査の手が美智留に近づこうものなら、やめてーーーーー!!!と発狂してしまう(警察だけは心配だからね)という、この、どうしても美智留の肩を持っちゃう、どうしても美智留を応援してしまう…うん、そう、ぶっちゃけ、美智留に、“魅かれてしまう”、この、感覚は、一体、なんなのでしょう!?(知らんがな)
うん、たぶん、この感覚は、蒲生美智留が、このドラマの主人公だから…ってのもあるし、それを演じる内田理央さんが圧倒的に美しいから…ってのもあるし、その発声があまりにも淀みないから…ってのも、もちろん、当然、あるんだけれど、それ、だけではない、“何か”が、ある!!
きっと、よくはわかんないけど、美智留は、この『嗤う淑女』は、そんな、“何か”を、持っている!!はず!!その、“何か”、とは…!?…うん、そう、それは、きっと、僕が、ブラウン管を通して(昭和か!)、美智留に、“マインドコントロール”、されているから…なのでしょう、ね??(怖いよ)
こんな、卑劣な殺人鬼だってのに、どうしても、美智留には、殺(や)られてほしくはないし、捕まってほしくもないし、ずっと僕に、美智留さまの、所業を、見せてほしい!!っていう(“さま”言うな)この、倫理観の、崩壊!!!うん、そう、それこそが、マインド、コントロール!!!(自慢げに言うな!)