──『ミステリと言う勿れ』は、整が放つ“刺さるセリフ”も一つの魅力です。今作で、印象に残っているセリフはありますか?
“子どもって乾く前のセメントみたいなんです”というセリフです。そのセメントに“何か”を落としてそのままにしておくと、跡が消えなくなってしまうという、あのセリフがすごく好きです。
菅田くんが、このセリフが言いたくて「ミステリと言う勿れ」のオファーを受けたと聞いたことがあります。
大人でも傷ついたり、落ち込んだりしたことは意外と消えずに残ることがあったりするので、子どもに限らず、人間の心はセメントのようなものなんだなとも思いました。
自分の言葉が思わぬ形で相手の心に傷をつける可能性もあるんだな、と。本当に考えさせられるセリフです。
松下洸平のなかで「跡が残っている」経験は?
──ご自身のなかで、「跡が残ってるな」という経験はありますか?
子どものころから絵を描くのが好きで、学校でも教室の隅っこでずっと絵を描いていました。友だちがアニメのキャラクターを描いたりするなかで、僕は現実のものをスケッチしたりしていて。そういう絵を見た誰かに「子どもらしくない」と言われたことがあります。
もちろんその言葉は、決して僕をバカにしているわけではないのですが、「あれ?自分はちょっと人と違うのかな」と、疑問を持ったことがありました。
──映画の見どころ、注目してほしいポイントを聞かせてください。
登場人物全員がちょっと怪しい表情を見せているので、楽しく見ながら犯人を考察してもらえたらうれしいです。