――丸井はどんな人物だと思いますか?
すごく真面目でまっすぐすぎるが故(ゆえ)に、もろい部分があると思います。でも、誰でも丸井のようになりうる可能性があるというか、視聴者のみなさんにも、自分自身を重ねて見てもらえるような人物かなと感じます。
――丸井は物語のカギを握る犯人ですが、役とどのように向き合いましたか?
犯罪にまで至ってしまう人間の心理について、監督やプロデューサーさんと何度も話し合いました。監督からは、まとまったお時間をいただいて1対1で本読みをして、丸井の人物像や感情を丁寧に教えていただいたり、僕も意見を出したりしながら一緒に人物を作り上げていきました。
本読みの時点で丸井にどんどん感情が入って、思わずちょっと泣いてしまった場面もあって…。監督が丁寧に向き合ってくだったからこそ、丸井をより掴(つか)むことができましたし、今回の作品だけでなく、今後の自分の芝居にも影響しそうなくらい僕にとっては転機になったと思います。
――実際に演じての感想を聞かせてください。
心がしんどくなるシーンが多く、演じながら自分を追い込んでいく面もあったので、撮影後の疲弊感がすごくて。でも、それだけ役に入り込んで、丸井として存在できたのかなと感じることができました。まだ撮影があるので、最後まで集中力を切らさず楽しく挑んでいきたいなと思っています。
小笠原海「骨太でハードな作品に挑戦したかった」実現にうれしさ
――小笠原さんにとって、今回の役はどのような位置づけでしょう。
もともと、事務所の方と「今後は、骨太でハードな作品に挑戦していきたい」と話していたので、実現したことがとてもうれしいですし、特に悪役に挑戦してみたいと思っていたので光栄に感じています。
――ハードな作品に挑戦したいと思った理由は何ですか?
僕自身があまり怒ったりするタイプではないので、自分を追い込んだり必死になったりするような感情を、芝居を通してもっと出していきたい、新しい表現方法に出会いたいという思いがあって。出演することで、そういう作品を盛り上げたいという気持ちもありました。
それに、僕が好きな作品には、魅力的な悪役がいることが多いんです。ただの悪ではなく、その人なりの正義や信じるものがある悪役。
なので、本作を見てくださる方にも、丸井はただの悪者ではなく、「誰しもこうなりうる」という人間の危うさのようなものを感じてもらいたいと思って演じました。
