趣里 神波亮子には「共感する部分がほぼ見当たらない(笑)」

──まずは弁護士という職業についての印象を聞かせてください。

弁護士さんは、依頼人が本当は“クロ”であっても、依頼人のグレーな部分を分かったうえでも弁護することがあると思うので、無罪を勝ち取るだけではないと思うんです。そういう部分が、このドラマでも描かれます。

『モンスター』第1話より

──自身が演じる神波亮子にはどのような印象を持ちましたか?

最初に台本を読んだときは、難しい役だなと思いました。亮子は何を考えているのか、どういう態度をするのか、どういう感情なのかといったことが書かれていないですし、セリフからもあまり読み取れなくて。

でも、亮子は周りを動かしていくキャラクターなんですけど、亮子も周りに動かされていくと考えるようになって。だったら私はフラットに現場にいて、入ってきた周りの情報に反応すればいいのかな、と。

“ゲームに勝つ”という亮子の信念を持って、いろいろなことを感じながら演じたいと思っています。

『モンスター』第1話より

──亮子に共感する部分はありますか?

何かをやりたいという思いを持ったら行動に移すところは似ているのかなと思いますが、亮子ほどアクティブではないですし、私はビビリで石橋を叩きまくるタイプなので(笑)、共感する部分はほぼ見当たらないです。

──ビビリだと、俳優の仕事をするのは大変なのでは?

そうなんです!でも、年々大丈夫だと思えるようになってきました。

以前は、徹底的に準備をするタイプでしたが、やりすぎも良くないと分かってきて。とはいえ、いつまで経っても心配事はあるし、自己肯定感があまり高くないので「この役は自分でいいんだろうか?」と思うし、「自分はこの仕事をやっていいのかな?」とも思ってしまうんですよね。

ただ、作品には真摯に向き合っていこうという気持ちは持っています。

──受賞をしたり、高い評価を受けたりして、それが自信につながることはないですか?

「それ、私?えー!?」みたいな感じです。ありがたくて、とてもうれしいですが、何かの間違いじゃないかと思ってしまって(笑)。そういう自分の性格に慣れてきましたし、今はこれでいいんじゃないかな、と思っています。