――脚本は、フジテレビでは初となる、全話ライターズルーム方式(※)を採用しています。
(※)主に海外作品で取り入れられている脚本制作のひとつで、複数の脚本家が集まり、作品全体のストーリーや各話の構成などを共同で執筆するシステム。
安永:この作品はおそらく脚本家さん1人では背負いきれないくらい、膨大な情報量と調査が必要ですし、柔軟に議論して書いていただく必要があったからです。阿部沙耶佳さんをメインに、阿部凌大さん、島崎杜香さんと若手の作家さんにお願いしました。こちらのさまざまな要望を盛り込み、参考になる事件を調べ、監修の方の意見も取り入れて、本当に柔軟に作ってくれています。
中村:何度も脚本を修正していただいただけでなく、season2としてFODで配信する分の制作もあります。連続ドラマで十何稿も書くというのは大きなエネルギーを使うので、今回はライターズルーム方式が合っていたと思います。
安永:撮影現場でも、俳優さんたちと「この言い回しのほうがいいんじゃないか」とか「このシーンでこうなるから、こうしたらいいんじゃないか」とよく議論するので、作家さんが分担していることで、現場の声にも柔軟に応えられるというメリットが大きいですね。
福士蒼汰に背中を押された「もっと踏み込みましょうよ」
――俳優陣からは、具体的にどのような声がありましたか?
安永:たとえば、福士さんに言っていただいてありがたかったのは「もっと踏み込みましょうよ」ということ。僕らが「もう少し表現を抑えたほうがいいんじゃないか」と思ったところも、「これは踏み込んだほうがいいんじゃないですか?」と、背中を押してくれました。
ほかにも「この辺りはもっとリアルにしたほうがいいと思います」と意見をくださったり、実際の警察ならどう発言するか、記者ならどう動くのかといったことをよく聞いたりしていました。
中村:ドラマって、画面にあまり映らない部分はふわっとしたお芝居でも成り立つ場合があるんです。たとえば、今泉(福士)が自分のデスクで新聞記事を切り抜くシーン。福士さんは、どの記事を切り取るかディテールにこだわって演じてくださいました。
ほかの役者さんも、電話を取って名乗ったら次のシーンに行く、とスタッフから説明を受けると「こういう時、実際にはどんなことを言うのか知りたいです」と、監修の方に確認されたりしています。
細かい動きやセリフは台本にはあまり書いていないのですが、みなさんそれぞれがスタッフや監修の方と相談して、丁寧にお芝居を作っています。そこはやはり、先陣を切ってリアルを追求していく座長・福士さんの存在が大きかったと思います。

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