作品に新たなスパイスを加えるのが新たなキャスト陣。それぞれのキャラクターの登場が、司令課3係のメンバーに大きな影響を与えるといいます。
50代の葛藤、20代の戸惑い…長野博、莉子らが作品に新たな風を
――新キャストそれぞれの役柄と現場でのエピソードを聞かせてください。約20年ぶりとなるフジテレビドラマの出演が話題の長野さんは指令管制員の関家を演じます。
業務はきちんと遂行するものの、ベテランであるがゆえの自信のなさや、どこか諦めのようなものがにじんでしまう。しかし、今さら自分のやり方を変えるわけにもいかない50代ならではのリアルさを表現していただきたいと思っていたところに、長野さんがピタッとはまるお芝居をしてくださいました。
長野さんとの仕事は今回が初めてでしたが、関家を演じるにあたり台本を細やかに読み込まれていて、実際に指令管制員の方と対面した際も、対応の仕方についてさまざまな質問をされるなど、緻密に研究されている印象を受けました。
後半には感情を爆発させる場面が登場するのですが、短期間で関家というキャラクターの心情をしっかりと掴んでくださり、その表現力とストイックさに感心させられました。
――莉子さんは失敗をおそれるあまり、通報の対応にも消極的な綿貫なずなに扮しました。
なずなは、まだキャリアの浅いこの世代特有の「私はこの仕事に向いているのだろうか」という悩みに直面してしまうのですが、莉子さんはその揺れ動く気持ちを等身大のお芝居で丁寧に表現してくださいました。
お仕事もの、しかも、チームものを演じるのは今回が初めてだったそうですが、約2時間のドラマの中で、役柄としての成長をとても瑞々しく演じていたと思います。序盤ではどこか自信なさげだったなずなが、後半で見せる成長した姿にぜひ注目していただきたいです。
――柏原収史さん扮するAIエンジニアの原龍臣は、AI指令管制員の構想を司令課にもち込もうとする役どころですが、司令課のあるメンバーと因縁の仲ということが劇中で発覚します。
実は柏原さんご自身が以前から生成AIを自身の活動にとり入れているそうで、技術的なことに関してとても詳しいので、こちらの質問や疑問にも瞬時に答えてくださり、僕たち制作側も学ぶことが多かったです。
敵というわけではありませんが、司令課とちょっと対立してしまう原という重要な役柄を楽しみながら演じてくださいました。
――そして、丸山礼さんは箕輪(前原滉)の寄席を観に来た議員秘書・山岡悠美役で、現場ではインパクトのあるお芝居を披露したのだとか。
連ドラ放送時に箕輪ファンの皆さんから「なんで箕輪メインの回がないんだ」というふうにお叱りを受けたので(笑)、だったら箕輪の回を作ろうとなって、今回のSPでは今までにないくらい箕輪にフォーカスがあたる内容となっています。
そして、そんな箕輪にある提案をもちかけるのが丸山さん演じる山岡。悪気はないんだけど、はたからみると八方美人的なキャラクターで、芸達者でありながらリアリティも表現できる方にということで丸山さんにオファーしました。
ポイントでの出演でしたが、箕輪がその気になってしまうのも仕方ないというような説得力のあるお芝居で、作品にいい味付けをしてくださったと思います。
――最後に放送を楽しみにしている皆さんにメッセージをお願いします。
連ドラの終了から9ヵ月。雪をとりまく人間関係の微妙な変化や、与呉くんと紗良ちゃん(見上愛)の恋愛模様がどのように進展しているのかも描かれますので、司令課3係のメンバーをはじめとしたキャラクターの“いま”を楽しみにしてください。
クリスマスから年明けまでを描いたストーリーの中、皆さんが年末年始をそれぞれ過ごしている裏側で、人々の安全を守り、命を救うために働いている人たちがいることを改めて感じとっていただければと思います。
そして、この作品が“働くこと”に前向きな気持ちをもたらし、新しい年を始める大きな一歩になったら嬉しいです。
