レギュラーキャストが奇跡的に勢ぞろいして行われた今回の撮影。作品を牽引する清野さんの現場での様子を聞くと、気さくな人柄をのぞかせるエピソードが飛び出し…

清野菜名が新キャストに率先して声をかけ…

――主演の清野さんに関して、連ドラ放送時と今回で変化などは見られましたか?

連ドラのスタート当初は座長として少し気負いがあるようにもみえましたが、演じる粕原雪が回を重ねるごとに指令管制員として成長していったように、今回のスペシャルでは気負いがなくなっただけではなく、余裕すら感じる場面が多々ありました。

以前はキャストがスタジオ前の控室に集まり、毎日違うゲームをしながら親交を深めていましたが、今回は別のスタジオを使用していたため、環境が少し異なりまして。そんな中でも清野さんは以前の空気感を思い出しながら、新キャストにも積極的に声をかけていて、その姿がとても頼もしく映りました。

 

――清野さんのお芝居で特に印象に残っている場面について聞かせてください。

今回のスペシャルでは先ほど申し上げた「バイスタンダーの心のケアをどう行うか」というテーマを扱っているのですが、雪と父親である銀(遠山俊也)のシーンは特に印象的なものになっていると思います。

指令管制員として多くの現場に向き合ってきた雪ですが、いざ自分の大切な家族がバイスタンダーとなったとき、どんな言葉をかければいいのかわからなくなってしまう。

しかし、これまでさまざまな困難を乗り越えてきた家族だからこそ、「今回も一緒に乗り越えるんだ」という雪の確固たる意志が伝わる場面で、雪が指令管制員として大人の階段を昇る大きなきっかけになったのではないかと強く感じました。

――『YOKOHAMA BLACKOUT』というタイトルの通り、街全体が機能不全に陥る描写も見どころかと思います。撮影で最も大変だったシーンについて聞かせてください。

皆さんご存じの横浜のシンボル的なスポットが危機に陥るという設定で、実際にその場所をお借りして撮影を行いました。停電しているシーンなので、当然ながら電気が消えた状態での撮影になります。

深夜0時ごろに撮影を開始し、朝方まで続けましたが、まだそれほど寒い時期ではなかったため、過酷というほどではありませんでした。ただ、これまでのナイトロケとは違う新鮮さがありましたね。

また、今回は生成AIを活用したほか、LEDに外の背景を映し出してその前で演者が芝居をするバーチャルプロダクションなど、最新技術をふんだんにとり入れています。視聴者の皆さんには、「ここは実景ではなく、こんなふうに撮っていたんだ」とあとから気づいていただくのも楽しんでいただけるポイントなのではないでしょうか。