──実際にアフレコをした感想を聞かせてください。
最初は緊張していたのですが、楽しかったです。それと同時に、当たり前のことですが、まだまだ勉強しなければいけないことがたくさんあるなと思いましたし、収録中のすべてが学びの時間でした。
──特にどんな点が学びでしたか?
“声の距離”を教えていただきました。チャーリー船長がチャガーたちと遠い距離で会話をするシーンがあったのですが、自分が思っている数倍遠くに声を飛ばすように発声することで、映像になったときにより自然に見える、と。
僕はアフレコが初めてだったので、「こんなに大きい声を出していいの?」と戸惑いましたが、いざ収録した声の入った映像を見ると、確かに自然な距離感に聞こえて。これまで映像のお仕事でやってきたこととは違う感覚でした。
原因は自分にある。吉澤要人“ハスキーボイス”はコンプレックスだった?
──その声の感覚をつかんだのはどのタイミングだったのでしょうか?
「舞台のお芝居で、一番うしろの席の方に声を届ける意識でやってみるといいよ」というアドバイスをいただいたときです。そのイメージを持って演じたときに、監督さんからも「そういう感じ」と言っていただけました。
あとは、台本を見てしまうと、声が台本に向かってしまうので、遠くの人と話すシーンなら、目線も遠くに向けなければいけなくて。それも、マイクに向かって声を出すのではなく、目の前にあるモニターのさらに奥に向かって声を投げることが大切だということも知りました。
頭で考えすぎてしまっていましたが、少し目線を変えるだけで声の出し方や聞こえ方が変わってくるんだな、と。人対人のお芝居ではあまり意識したことがなかった部分だったので、学びでした。
──役柄に関して、監督からリクエストはありましたか?
一度本番を録り、声が入った映像を見たのですが、ちょっとチャーリー船長の年齢に追いつけていない印象があって。そこで「声をもう少し低く出してみるといいかもしれない」という演出を受けたことで、年齢を重ねた声を出せたかな、と。声のトーンってすごく大事なんだと実感しました。
──声優の楽しさは感じられましたか?
一つひとつが楽しかったです。今回学べたことで、これからアニメの見え方が変わると思いますし、声優さんのすごさもより感じられるのかなと思いました。
──事前にたくさん練習して収録に臨んだとのことですが、ご自身で点数をつけるとしたら何点くらいですか?
55点です。今回が初挑戦で、まだ教えていただかないといけないことがたくさんありますし、これからレベルアップしていけると思うので。それにもっと声優というお仕事に挑戦させていただきたいという思いもあって、でも、50点では低すぎるので55点にしました(笑)。
──声にまつわる思い出を教えてください。
僕はもともとミュージカル俳優になりたくてこの世界に入りました。小学生の頃、ミュージカルのボイストレーナーの方に「たぶん、要人はテノールになるね」と言われていたんです。演じたいと思っていた『ライオンキング』のシンバがテノールなので、その言葉がうれしくてウキウキしていたのに、声変わり以降バスくらい低くなってしまって(笑)。
グループの曲を歌う際も高い声が出ないし、正直、この声がコンプレックスに思うこともありました。でも、事務所の方から「その声、生かしたほうがいい。武器だよ」と言っていただいて。そこから、コンプレックスではなく武器になるように意識しているので、その言葉は自分の人生を大きく変えてくれたなと思っています。
──声優の仕事に興味があるとのことですが、共演してみたい方はいますか?
津田健次郎さんとご一緒したいです。ああいう声になれたらいいなと思う方なので、津田さんが出ているテレビを見ながら、声のマネをすることもあって。まだあの色気が僕には出せないんですけどね。いつかイケボ対決ができたら…(笑)。きっとボロ負けしますが、夢です。
──最後に、放送を楽しみにしている視聴者の皆さんにメッセージをお願いします。
今回、声優に初挑戦させていただきました。原因は自分にある。が『GO!GO!チャギントン』の15周年アンバサダーを務めていますので、僕が演じるチャーリー船長の出演回だけではなく、全話見て、楽しんでいただけるとうれしいです。
