12月13日、土曜の昼下がりに、芸能人やヒット商品など世間の話題を集めるモノの裏側に迫る『ウラマヨ!』が放送されます。
MCは、ブラックマヨネーズ(小杉竜一さん、吉田敬さん)。ゲストに、大久保佳代子さん、月亭八光さん、田村裕(麒麟)さんが登場。アシスタントは、高橋真理恵カンテレアナウンサーが務めます。
詐欺被害に遭わないために覚えてほしいキーワードとは
今回は、「防犯スペシャリストが犯罪の裏側を徹底解説!」を放送。増え続ける詐欺などの犯罪に、どんな防犯対策をすればいいのか深掘りします。
「初めまして。元特殊詐欺主犯で、現在は犯罪撲滅活動をしております、フナイムと申します」。
リモートで吉田さんの取材に応じるのは、フナイムさん。過去に融資金保証詐欺、未公開株詐欺、そして老人ホーム入居権詐欺に手を染め、35歳のときに逮捕されて有罪判決を受け、5年4ヵ月服役したのち、今は詐欺などの犯罪の撲滅活動をしています。
フナイムさんが、いわゆる「かけ子」として詐欺に関わったきっかけは、闇バイト。
「私が、役者を目指していた23歳くらいのとき、食べていけないので夜のお店でアルバイトをしていたんですね。そこでお客さんから『そろそろ昼の商売やってみない?金融関係の仕事なんだけど、月に50万円~100万円くらい稼げるし』と言われたんです」。
後日、指定された場所に着いたフナイムさんは、意外な建物に驚いたといいます。「本当に、一般的なファミリーが住むようなマンションなんですよ。その一室に案内されて、中に入ったら2人くらいスーツ姿の強面のおじさんがいて、『今から仕事見せるから見てて』と。で、その場でおじさんたちが電話し始めたんです。『融資のほうをさせていただくにあたって、保証金のほうが必要になりますので、お振り込みをお願いします』みたいに言って、電話を切ったときに『よしきた~』みたいなことを言うんですよ。
そこは、融資金保証詐欺の犯行現場。渡されたマニュアルには、電話での受け答えの文言から、感情や声のトーンをどうすればいいのかに至るまでが、こと細かに書かれていたといいます。
吉田さんは、首をかしげながら「でも、初日で『あれ、ちょっとヤバいぞここ…』ってなったら、普通は2日目行かないですよね?」と質問。
それに対して、フナイムさんは「僕、初日で身分証明書のコピーを渡していて、住所とか名前とか全部控えられていたんですよ。さらに初日に、その強面の人たちが会話の中で暴力団の名前を出していて…」と語り、軽い気持ちで訪れたら最後、もうあとには引けなくなってしまい、日がたつにつれて次第に罪の意識もなくなっていってしまったと振り返ります。
そんな、かつては人を騙(だま)す側だったフナイムさんが、詐欺被害に遭わないために覚えてほしい“キーワード”があるとのこと。
「電話だとか、SNSのメッセージだとか、対面でもそうなんですけど、<お金・逮捕・内緒>。この3つが出てきたら、詐欺だと思ってください。詐欺の場合は「お金」は絶対出ますし、あと「逮捕されます」「逮捕されたくなかったら」とか。そして「守秘義務があるので内緒で」とかにも注意ですね」。
ほかにも、2人の防犯スペシャリストを招集。ネット詐欺などに詳しいITジャーナリストの三上洋さんは、「AI」を悪用した最新の詐欺などについて紹介。
そして、国内外の危ない現場を直接取材してきた犯罪ジャーナリストの石原行雄さんは、今、非常にはやっていて怖いという“エアコン室外機”の盗難対策などについて明かします。
拡大する自動車窃盗から、偽警察詐欺、フェイク広告詐欺といった新手の犯罪の被害に遭わない方法についても学べる『ウラマヨ!』(関西ローカル)は、12月13日(土)13時より、カンテレで放送されます。
