寺西さんの初主演映画を盛り上げるべく、所属事務所の俳優部としてともに成長を積み重ねてきた原さん、室さん、高田さんも出演。出演時間は決して多くはないものの、インパクトのあるお芝居で作品を彩っています。

寺西拓人 原嘉孝の熱演に「腹が立った」!?

――凪の兄役で原さんが友情出演、凪の前夫役で室さん、凪の息子を誘拐する犯人役で高田さんという所属事務所の仲間も出演していますが、共演の感想を聞かせてください。

3人とも「何でそんなに悪い!?」みたいなキャラクターばかりですよね(笑)。実際に会ってお芝居したのは高田くんと原で、龍太くんとは同じシーンに登場しているけど、ほとんど絡んでないんですよ。気心知れた仲間ですし、それぞれの持ち味が活きていたと思います。

どのキャラも「何でこんなことをしたんだろう?」や「どうしてこんな発言をしたんだろう?」という“このまま終わらない人たち”なので、もし、続編があるのならば、宇佐美とどう絡み、どういう意図があって行動したのか描かれることを楽しみに待ちたいと思います。

室龍太は凪(大原優乃)の前夫を演じた

――高田さんとは殴り合いだったり、全力疾走で追いかけたりと手に汗握るアクションシーンを演じました。

高田くん演じる蒲生が乗り込んだ路面電車を自転車で追いかける場面は、一般の方が通行していたり、電車に乗っていたりと限られた時間内での撮影だったので緊張感をもって臨みましたが、気心知れた間柄だからこそ乗り越えられたシーンだと実感しました。

――原さんはちょっと嫌味な医師の役で、かなりのインパクトを残しましたね。

普段の原とはイメージがまったく違う役柄でしたが、とても腹の立つ芝居をしていて(笑)、さすがだなと思いました。3人(室さん、高田さん、原さん)の中で撮影時間は一番短かったと思うんですけど、きちんと爪跡を残していくあたりがスゴいと感心しました。

そして、あっという間に本番が終わって、僕が次のシーンの準備をしていたら、原の撮影は午前中で終わりだったようで、「お疲れっしたー!」って。それも結構腹が立ちました(笑)。

原嘉孝(左)とは“タイプロ”直前の共演に

――寺西さんはこれまで舞台をメインに活動してきた中、映像とお芝居の違いを感じた部分はありますか?

舞台は目の前にいらっしゃるお客様に向けてお芝居をしますが、今回はカメラで撮られていることをあまり意識せずに、自然体で演じられたと思います。何より映像作品は監督のものですので、監督が思い描いているイメージに寄せていこうという心境で向き合いました。

――作品の推しポイントを教えてください。

やっぱり僕のアロハシャツ姿じゃないですか。探偵なのに目立ってしょうがないという(笑)。そんな冗談はさておいて、天文館というローカルな場所に根付く人情にフォーカスした作品を観ていただく機会はそうそうないことだと思うので、この作品を通して天文館の温かさ、人と人とのつながり、街や仲間を守ることの大切さを感じていただきたいです。

<作品概要>

『天文館探偵物語』

11月21日(金)鹿児島県先行公開中
12月5日(金)TOHOシネマズ日比谷ほか全国公開

監督・脚本:諸江 亮
出演:寺西拓人
大原優乃 肥後遼太郎/室 龍太 高田 翔 原 嘉孝(友情出演)/
SHIGETORA 西田聖志郎 新名真郎/西岡德馬

配給:アイエス・フィールド/S・D・P
Ⓒ2025「天文館探偵物語」製作委員会

公式サイト:https://tenmonkan-tantei.jp/
X(旧 Twitter):@tenmonkantantei
Instagram:@tenmonkantantei
TikTok:@tenmonkantantei