加熱のムラを抑えて調理時間も短く済ませる「前代未聞の電子レンジなんです」(家電コンシェルジュ)

今回は、「家電・食品・アイデアグッズ キッチン革命の裏側」を放送。

左から)小杉竜一、吉田敬、橋本和花子

大阪市北区のヨドバシカメラ マルチメディア梅田で、家電コンシェルジュが「前代未聞の電子レンジなんです」と興奮気味に紹介しするのが、「象印マホービン」の「EVERINO(エブリノ)」。

累計15万台売れているという、その革命的な機能が、専用ボウルを角皿のレールに差し込んで、浮かせて調理する「うきレジ」です。

普通の電子レンジは直置きして温めるため、マイクロ波が底の部分に集中するなど、加熱のムラが生まれます。そこでボウルを浮かせることで、すべての方向からマイクロ波が食材に届き、ムラを抑えて調理時間も短く済ませることに成功。

この革命的な商品を開発したのは、「象印マホービン」商品企画部の稗田雅則さんと、シニアアドバイザーの金井孝博さん。

これまでなかった“浮かせる”というアイデアがひらめいた理由について聞いてみると、稗田さんは「我々がレンジについて、まったく素人だったからです」とコメント。

金井さんも「どうやって浮かせたらいいのかっていうのが、たぶんほかのメーカーさんでは、発想が生まれなかったと思うんですね」と口をそろえます。

「象印マホービン」では、かつて温めるだけの単機能レンジを扱っていたものの、2005年に販売終了。以来17年ぶりの挑戦となるオーブンレンジの開発に抜擢されたのが、稗田さんたちでした。

「加熱のムラをなくすには、浮かせればいい」と気づいたものの、電子レンジについては素人だっただけに、そこからは失敗の連続。

稗田さんは「どうやって浮かせるかというところで、最初は金属製の角皿で検証していましたらスパーク、火花が散って。ボウルもプラスチック製で検証したら溶けちゃいました(笑)」と振り返ります。

そうした試行錯誤を繰り返して角皿をセラミック、ボウルを耐熱性ガラスに変更し、浮かせるレンジが完成。

ちなみに、角皿をセラミックにした副産物として、レンジで食材の芯まで加熱し、その後自動でグリルに切り換えて表面を焼き上げる“レジグリ”という機能も生まれたといいます。

左から)洲崎貴郁、山田健人、鈴木紗理奈

スタジオに登場した稗田さんは、小杉さんから「電子レンジでスパークって、初歩のミスな感じがするんですけど…(笑)」、吉田さんからも「プラの容器を変型さすって、俺ら以下ですよ」と総ツッコミにあうものの「当時は、やったらアカンことをしょっちゅうやってました。今は大丈夫です」と笑顔。

左から)小杉竜一、吉田敬

また、17年ぶりとなる電子レンジの開発担当に抜擢されたことについて、吉田さんが「そこを任されるっちゅうのは、かなりのプレッシャーですよね。『どうしよう…』ってなりますよね?」と質問。

それまで炊飯器の開発者だったという稗田さんの気持ちを察すると「そうですね。結構、定年も近いんで…もう先が見えてますから」と、実は不安でいっぱいだったと告白します。

小杉さんが「『最後に、変な感じになってもイヤやな』みたいな?」と尋ねると、「そうです(笑)。『穏やかに定年を…』と思ってたら、『どうしよう』っていう…」と回答。それでも「最後に、大功績あげられましたやん」と称賛されると、稗田さんは充実感たっぷりの表情を見せます。

番組では、ほかにも「味の素」が開発した“フライパン1つでパスタが作れる革命的な調味料”や、「ダイソー」の“最新・革命的アイテム”など、キッチンに革命を起こす家電・食品・アイデアグッズを次々紹介します。

鈴木紗理奈

『ウラマヨ!』(関西ローカル)は、10月12日(土)13時より、カンテレで放送されます。

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番組ページ:https://www.ktv.jp/uramayo/

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