松岡修造さんが、思いのこもった新米を涙を浮かべながら食べました。

松岡さんが「是非とも会いたい人がいる!」と満面の笑みで向かったのは、鹿児島県霧島市の米農家。「徳さん~!会いたかった!」と松岡さんが駆け寄った相手は、32年間『くいしん坊!万才』のカメラマンとして番組を支えてくれた、"徳さん"こと徳重正司さん。

徳重さんは、2023年に定年退職をし、故郷である霧島市で米作りをスタートした"新米"米農家。61歳の新たな挑戦への思いを松岡さんに語ります。

「これから死ぬまでの間に、何ができるか」充実する姿に松岡修造が涙

松岡さんから「『田舎に帰りたいんだ』と毎回言っていましたよね」と切り出された徳重さんは、親が営んでいた田んぼを親が亡くなったあとは弟の仁史さんが1人で継いでいたと回顧。

「これから死ぬまでの間に、何ができるか。死ぬまでの間に楽しく生きたい。まだ体力と気力のあるうちにやろうと」という思いで、仁史さんと故郷での米作りに従事したと徳重さんは明かします。

話に花を咲かせていると、目の前の土鍋から湯気とともにいい香りが漂い始めます。松岡さんは「いい香りがしてきました」と土鍋が気になりつつも、「60歳を超えて新米ってどんな感じですか?」と質問。

「達成感を感じる」と回答した徳重さんは、「草刈りをしていてもやり遂げることが気持ちいい。最終的にはお米が穫れたという達成感」と顔を輝かせます。

その回答に、松岡さんは「自分が60歳になって新しいことをして、すべてがチャレンジみたいな感覚って素晴らしい」としみじみと聞き入ります。

「ヒノヒカリ」

そうしているうちに、お米が炊き上がり、徳重さんが土鍋のふたを開けるとそこには、いつか松岡さんに食べてほしかったというピカピカに輝く新米が。松岡さんも感極まって手を叩いて称えます。

ヒノヒカリという品種のごはんを器によそってもらうと、「輝いてますね」と松岡さんもうっとり。徳重さんの思いがこもったごはんをひと口食べると、しばし黙り込み「…うまいっす」と涙をこらえながらひとこと。

その姿に、徳重さんも「やった甲斐がありました」と目をうるませると、「なんかうれしくなってきちゃった」と松岡さんもさらに目に涙をたたえます。

「すっごいネバネバ、甘みが糖分いっぱいでおいしいわ」と、自慢のごはんに松岡さんから賛辞を受けた徳重さんは、「1年間かけて作り上げた作品として、口でおいしいと味わって自分のお腹の中に入れる。これはもう最高な生き方で、僕の人生だなって実感しているところです」と吐露。

松岡さんは徳重さんの新たな挑戦への思いに耳をかたむけながら、「うまい」と、涙をこらえながら感謝を込めてごはんを味わいました。

(『くいしん坊!万才』10月26日放送分より)

次回は11月2日(日)に放送予定。

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11月22日(土)13:30~14:30に『くいしん坊!万才 50周年&最終回SP』(※関東ローカル)を放送予定!