10月9日、木曜劇場『小さい頃は、神様がいて』の完成披露舞台挨拶が行われ、北村有起哉さん、仲間由紀恵さん、小野花梨さん、石井杏奈さんが登壇しました。
本作は、2人の子を持つ夫婦を中心に、登場人物たちの人生模様をユーモラスかつ、温かく届けるホームコメディ。『最後から二番目の恋』シリーズを手掛けた脚本家・岡田惠和さんのオリジナルストーリーです。
19年前、あることがきっかけで「子どもが二十歳になったら離婚する」という約束を交わしていた夫婦。その言葉をすっかり忘れてマイペースに生きてきた夫・渉と、その言葉を心の支えとして過ごしてきた妻・あんが、何気ない日常の中で、少しずつ心を揺らしていく姿が描かれます。
小野花梨、岡田惠和による脚本の「心の声」を表現
北村さんは本作の見どころについて、同じマンションで生活する3家族の「織(お)り成し」を強調。「どの家族も本当に織り成している。どこか一つでも欠けると織り成しというものは成立しないけれど、それぞれの人生を背景に見事に織り成しています」と熱弁し、「今日のテーマは織り成しってことだと思います」と会場に向けてアピール。
そのトークを受けて仲間さんは、「織り成しもそうですが」と笑いを誘い、「どのシーンを見ても愛らしい人たちなので、最後まで見守ってほしい」とほほ笑みました。

小野さんは、岡田惠和さんによる脚本について「括弧(かっこ)で、心の声みたいなのが書いてあって、そこがどう表現されるのか現場で見るのが楽しみでした」と目を輝かせ、「ユニークでキュートな岡田さんワールドが立体的になっていて、1秒も逃さず面白く見ました」と、完成作を見た感想を語りました。

石井さんも脚本の面白さを称えつつ、「脚本の段階では想像できなかった部分が、編集によってさらにコミカルでポップになっています。リズミカルですごく好きだなと思いました」と笑顔を見せました。

座長・北村有起哉「悪い人が出てこない、安心して見られる作品」
地上波GP帯ドラマに初主演となった北村さんは、主演に「驚いた」といい、「座長とは?と考えたりもしますが、いつも通り自分のスタンスでいきたい」と身を乗り出してコメントすると、仲間さんから「座長!座長!」と声が飛び、和やかな笑いが広がります。
北村さんとは12年ぶりの共演となる仲間さんが、「お芝居で私たちを引っ張って言ってくださっている」と、北村さんの座長ぶりを語ると、小野さんと石井さんも笑顔で頷きあいました。

対する、小野さんと石井さんも10年ぶりの共演で、本作では同棲するカップルの樋口奈央(小野さん)と高村志保(石井さん)を演じます。
普段からよくご飯に行くほど仲良しだという2人。恋人役での共演が決まった際に、石井さんから「私は花梨が大好きだから何の問題もない」と連絡をもらったと小野さんが明かすと、会場の観客から「きゃー!」という黄色い声が。
その反応に石井さんは、「(小野さんが)恋人役という以前に人間として大好き。今も2人で思い出を作っていて、その時間がこの時間が”なおしほ”として生きる時間に繋がるといいな」とはにかみました。

最後に、北村さんは「悪い人が出てこない、安心して見られる作品です。刺激がいらない!ただやさしいひと時がほしい人にぴったりな作品です」と改めて魅力をコメントし、「でもそんな人々が困難を乗り越える展開もあると思います。とにかく織り成してます!」と、力強くアピールしました。
そして、「人と人との繋がりについてもう1回考えさせてくれるような。飲み物に例えたら白湯ですね」と続けますが、会場を見渡して、「あ、シーンですね(笑)」と肩を落としてひと笑い挟み、「白湯のように、すごくやさしいものを飲んだ時のような心地よさを感じました。ぜひ最終話まで見届けてもらいたい」と締め括りました。
