10月12日(日)の『ボクらの時代』は、松村北斗(SixTONES)さん、新海誠さん、奥山由之さんが登場しました。

現在公開中の松村さん主演映画『秒速5センチメートル』は、2007年に新海さんが制作した同名アニメーション映画が原作です。

新海さんはその後、『君の名は。』(2016年)、『天気の子』(2019年)など大ヒット作を生み出し、2022年に公開された『すずめの戸締り』には、松村さんが声優として参加しています。

今回の実写化の監督を務めた奥山さんは、写真家として活躍しながら数々の有名アーティストのミュージックビデオを手がけ、映画監督としても注目されています。

新海誠「北斗くんにしかないものがある」

松村さんは、俳優として抱えている悩みを告白しました。

松村:お芝居に関しては、学んでこられていないので、それが1個トラウマじゃないけど「学んできていないんだ」っていう。なのに、(新海監督、奥山監督のような)こんなにすごい人たちのものに出ているというのが、とんでもないウィークポイントで。

松村北斗

奥山:うーん。

松村:そこについても、いろいろ考えているところなんですけど。

新海さんは、思わず「えらいね」と声を漏らし「もうちょっと、楽にやっていいんじゃない?」と語りかけました。

新海:観客は、お芝居を学んでいないわけだから。それをずっとやってきたわけじゃないからこそ、北斗くんにしかないものがあって。それをみんな、北斗くんの姿から探し当てて「一緒に仕事をしたい」と思う人も多いんじゃないかと思いますけどね。

新海誠

続けて、新海さんは、自身もアニメーションスタジオで仕事をしたことがなく、独学でここまでやってきたことがコンプレックスだと明かしました。

松村:30代でそういうコンプレックスに向き合ったときに、ひとまずみんなはどんなことをやってきた(学んでいる)のかって、ちょっとかじってみたりはしました?

新海:ああ、本はいっぱい読みました。でも、どこかの時点でもう思いきって「経験していないことが、自分の強みなんだ」っていうふうに思わないと続けていけない、みたいなところがあって(笑)。

奥山由之「勉強することで…自分自身が変わっていく快感が」

松村さん、新海さんの発言に奥山さんも続きました。

左から)新海誠、松村北斗、奥山由之

奥山:僕も、独学で活動してきたので。

新海:はい。

奥山:本当に、“知らないことへの不安”みたいなものは、今でもお2人と同じように…。

新海:(ここにいる)みんな、独学なんですね。

奥山:でも、なんとなく、30前後になると、不思議と勉強することで自分自身が変わっていくことの、ある種の快感みたいなものって、ちょっと感じるようにはなってきますよね。

奥山由之

松村:ああー。

奥山:松村さんが、いろんな世界に触れてみようと、改めて行動しているのも、もしかしたら…。

新海:30代を通じて、なるべく遠くの人たちとか、全然自分と違う人たちとたくさん会っていくんでしょうし。きっとそれがまた、自分の中の何かを増やしてくれて、違うものを生み出していったり…きっと、2人ともなさるんだろうなって、すごく思いますね。

新海さんからの、2人のこれからに期待を寄せる言葉に、奥山さんは「うれしい言葉です」、松村さんは「ありがとうございます」と応じ、和やかな雰囲気のなか、鼎談は終了しました。

『ボクらの時代』2025年10月12日放送より

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