――値段は、ご自身で設定するのですか?
そう。僕は、自分がオーナーの「つよろくじゅ」という古着屋さんをやっていて。…妄想の話ですよ(笑)。インスタにあげる写真も撮って、値段を付けて。そうやって妄想しているのが好きですね。
――どのくらいの時間、遊ぶのでしょうか?
休日、朝6時ごろに起きて、4時間くらいですかね。古着に値段を付けて、その後に買ってくれるディーラーの方が来るから、玄関にうまく重ねて置いておくんです。
草彅剛が妄想する古着店「つよろくじゅ」にディーラーがやって来る!?
――ディーラーが来るのですか?
そこも妄想です。そこまでやりますよ(笑)。ディーラーの到着を待っているつもりになって、コーヒーをいれたり。
値札も、昔っぽい札で作って、本物のビンテージショップと同じようなものを付けています。古着屋さんに教えてもらったんですけど、新しい札にコーヒーをかけて干すと、味があって、すごくかっこいい札ができるんです。そんなことばっかりやっていますね(笑)。
――草彅さんは7月に音楽特番への出演が続き、弾き語りでご自身が作詞・作曲の歌を歌ったり、親交のあった大杉漣さんへ捧げる『歌うたいのバラッド』を斉藤和義さんと一緒に披露したりして話題を呼びました。音楽活動への期待も高まっていますが、ご自身としてはどう考えていますか?
実は、音楽番組にオファーをいただいた時に最初はお断りしたんですよ。でも、やってよかったです。失敗を恐れず挑戦することでプラスになることってあるんだと思いました。
本番はしびれましたね!“しびればびれぶ~”って感じで(笑)。
久しぶりに生放送で歌うグルーヴとパッションを感じましたね。それが音楽の力なんでしょうね。
本当に緊張したんですけど、自分が持っている力を出せたんじゃないかなと。『歌うたいのバラッド』の時は和義さんがいてくれたので心強かったし、とても安心してできました。またチャンスがあったら挑戦したいです。

取材・文:伊沢晶子
ヘアメイク:荒川英亮
スタイリスト:栗田泰臣