国民的人気グループ・SMAPのメンバーとして一時代を築き、俳優としても唯一無二の活躍を見せる草彅剛さんは、屈指のヴィンテージデニムコレクターとしても知られています。
このたび、10月クールのドラマ『終幕のロンド-もう二度と、会えないあなたへ-』(カンテレ・フジテレビ系)に主演する草彅さんにインタビュー。作品のテーマである「遺品整理」にちなんで、自身の大切なもの=ヴィンテージデニムの整理法や、ヴィンテージを愛でる理由を聞きました。
草彅剛 超高額デニムでも「履きたくなったら履いちゃう。値段は気にしない」

――現在、遺品整理人役を演じていますが、将来的に自分の大切なものをどうするか、考えることはありますか?
整理しないといけないんですよ。考えるのはやっぱりデニムのことですね。たくさん持っているし、スーパーヴィンテージもあって、ちゃんと考えないといけないなと思いながら、ドラマの撮影が終わってから本気でやろうかなと思ってます。
――草彅さんのデニムコレクションは世界的にも大変な価値があると聞きます。
だから、ちゃんとしないといけなくて。20年くらい前に買った1930年のバックルバックというモデルの未使用品は、レアだからとっておいて、いつか履こうと思っていたんですよ。買ったときは70万円くらいで、それも十分すごい値段ですけど、20年経った今はかなり価値が上がっていて。
それだけ古い未使用品は(洗濯などの)水も通っていないわけで、そういう生地には資料的な価値もあるんです。
――それほど貴重なものを、どのように整理しているのですか?
今までは、そんなにちゃんとやっていないんです。人にあげたり、売ったりを繰り返すことで本当に好きなものが残って、自然と整理されているというか。でも、僕が死んだ場合にどうするかというところまではまだ考えていなかったですね。
デニムが大好きで、毎日なでたりして楽しんでいるんだけど、そういう愛情だけじゃなくて、後世に残していくべき価値のあるものとして責任を持って継承することを考えないといけないなと。
――スーパーヴィンテージですから、世代を超えて受け継いでいかないといけませんね。
そう。同じように大切にしてくれる次の世代の人に受け継ぐ必要があります。自分のことしか考えていない人、お金もうけだけが目当てで価値のわからない人の手に渡ってはいけないので…早めに作戦会議しなくちゃ!(笑)