――本作は、視聴者も“死”について考える作品になるかと思いますが、草彅さんは死についてどう感じていますか?
僕も年齢を重ねてきて、若いときより身近に感じますし、常に意識しています。僕がこの先長く生きていくのであれば、もっと深まっていくでしょうね。
死は、突然訪れるものだと思うんですよ。世の中に“必ず”とか“100%”と言えることってあまりないと思うんですけど、誰にでも死が訪れることに関しては“100%”ですよね。それが頭の片隅にあるだけで、日ごろの行動が変わってくる気がします。
草彅剛 死後に何を残すか「作品は残り続けるんじゃないかな」
――自分の死後、この世に何を残すのか、などと考えたことはありますか?
自分が出演した作品は、残ると思います。大げさになるかもしれないけど、僕らは作品を命をかけて作っていて、自分の遺伝子が刻まれているものでもあって。たとえ終幕を迎えたとしても、作品は残り続けるんじゃないかな。それは素晴らしいことで、幸せな環境ですよね。
――最後に、視聴者へのメッセージをお願いします。
遺品が手がかりとなって亡くなった人の真実が明らかになったり、誤解が解けていったりするのですが、その瞬間が感動的な、とても温かいドラマです。遺品にまつわる物語に、樹と、ゆりさん演じる真琴の大人の恋愛が絡んでいきます。
見てくださるみなさんが新しい明日に向けてまた一歩を踏み出していこうと思えるドラマになるようにと撮影に取り組んでいますので、楽しみにしていてください。

取材・文:伊沢晶子
ヘアメイク:荒川英亮
スタイリスト:栗田泰臣