山下美月さんが、映画『火喰鳥を、喰う』での撮影エピソードを語りました。
映画『火喰鳥を、喰う』は、信州で暮らす夫婦・久喜雄司(水上恒司)、夕里子(山下美月)のもとに、戦死した先祖・貞市(小野塚勇人)の日記が届いたことをきっかけに、不可解な出来事が起こり、超常現象専門家・北斗総一郎(宮舘涼太)の力を借りて真相を探っていくミステリー。

本作で、雄司の妻・夕里子役を演じる山下さんにインタビュー。謎と怪異が交錯する原浩さんの原作を読んだ感想や、夕里子役への思い、水上さんら共演者との撮影エピソードを聞きました。
山下美月「水上恒司さんと宮舘涼太さんのお芝居の中間をとるような役割になれたら」

──原作を最初に読んだ際の感想を聞かせてください。
映画への出演のお話をいただいてから原作を読ませていただいたのですが、『火喰鳥を、喰う』というタイトルから謎が多い作品なんだろうと思っていました。実際に読み進めてみると、答えの出るミステリーというより読み手に委ねられるお話だったので、映画にしたときにその原作の良さを生かせるように演じたいなと思いました。
──そこから台本を読んだ感想を聞かせてください。
原作の良さを引き継ぎつつ、よりポップと言いますか、わかりやすくなっているなと感じました。それでいて、ちゃんと考察が進むような内容なので、楽しんでいただきたいです。
──その台本を受けて、「こんな風に演じたい」などと思ったことはありますか?
この作品は、水上恒司さんが演じる雄司と、私が演じる夕里子、宮舘涼太さんが演じる夕里子の同級生・北斗の関係性、そのなかで生まれる愛や憎しみという強い気持ちから不思議な出来事が起こる話です。

私が演じる夕里子は、原作では「能面のような顔」という感じで、あまり表情を出さないクールでミステリアスな女性として描かれていて。ですが、実写化するにあたって、少し表情を出してもいいのかなと思っていました。
とはいえ、できるだけナチュラルに、水上さんと宮舘さんのお芝居の中間をとれるような、バランサーのような役割になれたらと思い演じました。