壮大な生命史上で起きた5回の「大量絶滅」事変、通称「ビッグファイブ」に迫ります。

国立科学博物館(東京・上野公園)にて、特別展『大絶滅展―生命史のビッグファイブ』が開催されます(2025年11月11日~2026年2月23日)。

生命が誕生してから40億年、地球上では幾度も生命の危機が訪れました。しかし生命は、危機を乗り越え、絶滅したグループに代わるグループが新たに繁栄することを繰り返すことで、多様に進化を遂げてきました。言わば、大量絶滅は生命の繁栄を促した現象だと捉えることもできるのです。

同展では、その中でも規模の大きかった5回の「大量絶滅」事変(通称「ビッグファイブ」)を、化石や岩石に残されたさまざまな証拠から紐解き、「生き物たち」の生存をかけた進化の歴史を辿ります。

「ビッグファイブ」をテーマとする特別展は、国立科学博物館では初めてのこと。各種の古生物や火山、古気候・古海洋などを専門とする国立科学博物館の研究者10人による監修で、さまざまな角度から5回の大量絶滅の謎に迫ります。

また、福山雅治さんの展覧会スペシャルナビゲーター就任も決定。

福山雅治

福山さんが展示映像(一部)のナレーションや音声ガイドを通して、大量絶滅をめぐる生命進
化の軌跡を案内。さらに、第二会場では福山さんが世界各地で撮影してきた絶滅の危機に瀕する動物たちの写真を展示されます。

国立科学博物館で初めて「ビッグファイブ」をテーマとした同展では、今回、全米有数の自然史博物館の一つであるデンバー自然科学博物館から貴重な標本が多数来日、日本初公開の標本が展示されます。日本からは、全長約6mの世界最古のステラーダイカイギュウの全身化石を世界初公開するなど、「ビッグファイブ」や生命史を紐解く貴重な標本が多数紹介。

さらに、本展のために大量絶滅と関連の深いモロッコにおいて発掘調査を実施し、三畳紀末の絶滅に関わる火山活動の調査結果などが世界初公開されます。