時代は、1988年9月。昭和の終わりの丹辺市にさかのぼる。

商店街には個人商店が立ち並び、軽トラックの竿竹売りの声が響く。中学2年生のユンこと雄太(大角英夫)は、野球部を退部し、自分の居場所を失っていた。そんなユンに、漫画研究部をつぶされ、新たに映画研究部を立ち上げようとしていたチェンこと肇(青木奏)とキンポーこと紀介(内田煌音)が誘いの声をかける。

しかし、ユンは彼らを“オタク”と見下し、チェンとケンカに。そこへ臨時教師・宮下未散(木竜麻生)が通りかかり、2人を仲裁。「マチルダみたいだ」と見惚れるチェンとキンポー。アニメ『機動戦士ガンダム』に登場するマチルダ・アジャンは、2人にとってマドンナのような存在だった。

雄太(反町隆史)と肇(大森南朋)はそれぞれに紀介(津田健次郎)の理容室へ!

時は、ふたたび現在へ。

雄太のもとに裁判所から起訴状が届く。雄太は兄・健人とともに、政界の大物代議士・加賀見六郎(高田純次)と面会。多澤グループとなにやら深い関係にある加賀見に、雄太と健人は頭が上がらない。

警察の最終的な狙いは自分であろうと予測する加賀見だが、雄太は必ず裁判に勝ち、不当な起訴は自分のところで食い止めると誓った。

泥酔した雄太は、向かいからやってきた若者にぶつかってしまう。若者が発した「気をつけろ、おっさん」という言葉に「底辺のくせに」とつぶやく雄太。その声に反応した若者から殴られ、傷だらけの顔を鏡で見た雄太は肩を落とす。

スマホを見ると、紀介から「一度髪を切りに来ませんか?」とメッセージが届いていた。

翌日、雄太は理容室に向かい、そこで迎えてくれた紀介の姿を目にして、ようやくキンポーのことを思い出す。そこには、雄太と同じように、紀介からメッセージをもらった肇もいた。変わらない姿に、喜びをわかち合う3人。

37年ぶりに再会した3人は、車で丹辺市へ。再開発により、町にかつての面影はなく、中学時代とはまったく異なる景観が広がっていた。

丹辺警察署に足を運び、鶴見巡査(濱尾ノリタカ)に人骨のニュースについてたずねるが、追跡調査はしないという。

警察署をあとにした3人は、せっかくだからと、部室のように通ったレンタルビデオ店「VIDEO JUPITER」へ。しかし、店はカフェチェーン「ガンダーラ珈琲」に変わっている。

「隆盛を誇ったレンタルビデオ店も、いまや絶滅危惧種。諸行無常だ」と嘆く肇に、雄太は「建物が残ってただけでも奇跡だろ」と返した。