──これから2人のシーンも増えてくるかと思いますが、今のうちに相手に伝えておきたいことはありますか?

木村:人見知りです。

ラウール:知ってます!

木村:じゃあもう大丈夫です(笑)。

ラウール:僕も割と人見知りなんですけど…現場では自由にいようかなっていう気持ちです。いい意味で気を遣わずというか、それがたぶん後々も役として生きてくると思うので。

木村:じゃあ明日からタメ口でお願いします(笑)。

ラウール:いやいや、タメ口はちょっと…(笑)。最低限の礼儀は持たせていただいて、そのなかで気を遣わず過ごせたら、と。

木村:ドラマが終わる頃に、もう1度取材していただいて、「あのあと、こんなことがあったんです」とお話したいですね。

木村文乃&ラウールが思う“愛”とは?人を好きになるポイントは?

──では、お互いに聞いておきたいことはありますか?

ラウール:朝派ですか?夜派ですか?

木村:完全に朝派ですね。

ラウール:えー!そうなんですね。

木村:あ、合わないのかも(笑)。驚くってことは、夜派ですか?

ラウール:うーん、どっちでしょうか…朝派かもしれない。実は朝、かなり元気なんですけど、僕の周り夜派の方が多いので、朝、元気に絡みに行くと拒否されちゃうんです。そうなると怖いので、木村さんが朝派だと聞いて安心しました(笑)。次からは、朝からガンガン話しかけます!

木村:いや、絶対そんなにしゃべらないでしょ(笑)。でも、私は気にならないので、このあとは朝の時間をぜひ快活に過ごしてください。

(c)フジテレビ

ラウール:ありがとうございます。本当に木村さんは気が合うというか、落ち着く存在です。

木村:愛実とカヲルの間には、常に爽やかな風が吹いている感じなので、日ごろはきょうだいみたいな感じでいられたらと個人的に思っていて。ですから、「落ち着く」と言ってもらえると、“第一段階クリア”という感じがしてうれしいです。

──本作のテーマの一つに愛があります。お2人が思う“愛”とは?

木村:愛ってなんですかね。愛とエゴはすごく距離が近いものなので難しい…。自分が愛だと思っていても「これってエゴじゃない?」と思うこともあれば、向こうから愛をもらっている気がしていても、ただ天真爛漫なだけの可能性もあるし。

ラウール:それ大人のアンサーですね。

木村:例えば、「一緒にいて心地いい」とか、「同じものを見てうれしい」とか、そういうことの積み重ねの先にあるものなのかも、とも思います。愛って一概に男女だけじゃなくて、男同士でも女同士でも生まれるものだから、言葉にするのは難しいですよね。

ラウール:そうですね。愛を持って仕事をしていきたいと思いますけど…自分のことでいっぱいいっぱいになっちゃう場面も多いので、難しいこともあって。結局はまだ愛を知らないというか、「愛、知ってます」とは言えないです。まだ模索する年齢なのかな、と思います。

──お2人が人を好きになるポイントは?

木村:勝てないところがあることでしょうか。その入り口に「気になる」があって、「気になる」を紐解くと「いつもこの人にここが勝てない」と思うことがあって。そうして意識していくうちに、その人のことを研究して、どんどん気になっちゃって、気づいたら「好き」ということが多い気がしています。

ラウール:僕はユーモアかな。遊びがあるというか、唯一無二の人を好きになることが多いと思います。

(c)フジテレビ

──最後にドラマを楽しみにしている皆さんへメッセージをお願いします。

ラウール:立場や年齢の違い、環境によって生まれた差に向き合うことは苦しさがあると思うのですが、僕個人としては「周りのことは気にしなくていいんじゃないか」と思っていて。

愛実とカヲルの関係を、そういった考えで見てもいいし、「無理でしょ」「やめておきなよ」とツッコミながら見るのもこのドラマを楽しむ一つの方法かな、と。肯定しても、否定しても楽しめるドラマなので、さまざまな見方で楽しんでいただけたらうれしいです。

木村:自分が見せたくなかった、ボロボロだった瞬間や傷ついた瞬間を全部さらけ出して、一番欲しかったものを手に求めていくお話です。見てくださる皆さんの心に触れて、「明日またちょっと頑張ろうかな」と思えるような追い風が吹かせられる作品にできるように、頑張ります。