<水戸祐介(編成プロデュース)>

みなさん、「おとり捜査」という捜査手法をご存知でしょうか?最近、日本でも仮装身分捜査という制度がスタートしましたが、そのさらに一歩先にあるのが、捜査のために嘘をつき、ときに小さな違法行為を許容してでも、巨悪の核心に迫る「おとり捜査」です。

欧米では「Sting Operation」として制度化されており、特殊詐欺やマネロンといった現代犯罪に有効とされていますが、日本ではまだ制度として整備されていないグレーゾーンです。もし、この「おとり捜査」が日本でも本格運用されたら――?現実に起こりうるその仮説を、スリルと爽快感たっぷりに描くのが本作『スティンガース』です。

主演は、今もっとも想像を超えてくるポテンシャルを秘めた女優さんのひとり、森川葵さんです。そんな森川さんが、FBI帰りのトップキャリア・二階堂民子という型破りな捜査官を演じたら――どんなキャラクターが生まれるのか、ワクワクせずにいられません。

そんな二階堂のもとには、捜査一課から左遷された武闘派刑事、ゲームマニアで戦況を読む頭脳派公安部員、元舞台美術スタッフの交通課警官、ただただ我慢強い元機動隊員、コスプレマニアの総務課職員などなど、クセ者ぞろいの捜査員たちが集まり、異色のチームとしての化学反応も見ものです。

民子の“演出”のもとで、彼らのスキルが思いもよらぬ形で生かされ、事件解決に導いていきます。変装・心理戦・即興トリックが飛び交う、予測不能な“だまし合いの刑事ドラマ”。『スティンガース』に、ぜひご期待ください。