<寺島進 コメント>

<コラム>『ミッドナイト屋台』翔太は、若くして亡くなった輝元の兄・輝善と重なるお兄ちゃん…として見ると、涙止まんねぇー!!

――寺島さん演じる、岳志について教えてください。

鮨職人の役を演じるのは初めてでした。ロケでお借りした、東京・下町にある鮨店の大将に、いろいろと教えてもらったんです。その大将が、鮨の握り方などは鮮やかなんだけど、いい意味で頑固で、いい意味で体育会系な方で(笑)。娘さんも鮨を握っていて、その関係性も今回の翔太と岳志の親子関係を表現するうえでの参考になりました。

遠海岳志(寺島進)

――神山さん、中村さんの印象は?

撮影に入る前に、親しくしているTOKIOの松岡くんなど、神山くんの事務所の先輩たちから、「彼はとってもいいやつなんで、よろしくお願いします」といったメールをもらってね。

撮影でもすぐに打ち解けて、神山くんに冗談でヘッドロックをかけたりしていたんです。すると横で中村くんが「あぁ〜、俺もヘッドロックかけてほしいなぁ」とか言い出して(笑)。

神山くんも中村くんも、とっても好青年ですね。中村くんも、翔太と岳志をつなぐ難しい役どころを上手に演じてくれたなぁと思っています。

2人のバランスの良さが、このドラマの魅力ですよ。

左から)方丈輝元(中村海人)、遠海翔太(神山智洋)

――屋台について、何か思い出はありますか?

一人暮らしをしていた若いころは、コンビニエンスストアも少なかったので、夜中に小腹が空くとよく屋台へ食べに行っていました。

そして、食べ終わったら「釣りはいらない」なんて言いながら会計を済ませて、サッと店を  
あとにしたり。振り返ってみると、屋台はそんな“粋な振る舞い”を学べる場所でした。だから、自分でもいつか屋台をやりたいなぁ、なんて本気で思っていますね。

やっぱりラーメンがメインで、お酒もちょっと出して…。でも、ちょっと飲み過ぎた客を「もう、その辺にしとけよ」と諫(いさ)めたりするような、大人の行儀を学ぶ場所、昭和っぽいコミュニケーションがとれる場所を作りたいんですよね。すごく憧れがあります。

遠海岳志(寺島進)

――第7話の見どころは?

やっぱり、翔太と岳志の関係性でしょうか。親子の関係はずっと変わらないもので、親は子どもの体調や気持ちの変化を敏感に感じ取るし、子どもは親の背中を見て学ぶし…。

それは、お互いに口に出さなくても伝わることだと思います。このドラマは、若い世代の方もたくさん見てくださると思うのですが、そんな「昭和っぽい親子関係もアリなんだぞ!」ということを、少しでも感じてもらえたらうれしいです。

――視聴者のみなさんにメッセージをお願いします。

楽しく見ていただけるドラマなのですが、今回であれば、親子がお互いを思う気持ちといった、ちょっとした「気づき」や「学び」が含まれていると思っています。

屋台の話ではないですけれど、「教科書では学べない」ようなことがストーリーの随所にあるので、ぜひお見逃しなく!という感じですね。

左から)遠海岳志(寺島進)、翔太(神山智洋)