神山智洋(WEST.)さん主演、中村海人(Travis Japan)さんが、味覚を失ったスゴ腕シェフと味覚の鋭い落ちこぼれ僧侶を演じる、土ドラ『ミッドナイト屋台~ラ・ボンノォ~』

<コラム>『ミッドナイト屋台~ラ・ボンノォ~』最終話

最終回・開始20分過ぎ

輝元(中村海人)、卵焼き、どう焼いたら、そんな質感になるのぉおおおおおぉおおぉぉぉおおロロロロロォォオオォォォーーーーー!!!(涙腺解放)

その3分後

輝元、翔太(神山智洋)に、手、振ってるぅぅぅぅううううううぅぅううううううぅぅぅぅぅーーーー!!ただ、ただそれだけぇぇぇぇえええええーーーー、なのにぃぃぃぃいいいーーーーオロロロロロロロロォォォオオオォォーーーーー!!!(全汁解放)

いや、もう、このドラマの中盤以降(いや、序盤からか?)、常にこういう状態だったもんだから(どういう状態だよ)、最終回もオロロロ状態(つまり号泣)になることは覚悟のうえだったわけだけど、自分が覚悟してた計測よりだいぶ早く、かなり早めに、全汁、出ちゃったよね?(全汁とは…!?)

うん、でね?僕だってね?40過ぎのおっさんですからね?一応はね?ドラマをよく知る…いやドラマをよく見てきたおじさんとしてね?コラムを任されてるわけなんですよ?(知らんがな)ですからね、僕のドラマヒストリーの中でも、最終回前まで、全力で汁流してた(汚いよ)ドラマだったとしても、「最終回」ガッカリ案件ってのは、少なからずあって、そういう覚悟だって、一応はしてたわけなんですよ。

最終回ってもんは、「最終回」という“テイ”に当てはめなきゃいけないもんだから、どうしても当然物語を終わらせないといけない。そうすると、下手すると、キャラクターよりも物語の方が優先されちゃって、キャラクターがないがしろにされちゃう…。すると、こっちの気持ちがうまく乗れなくなってしまう…。

最終回直前の、そのラス前付近までは大好き!!だったものが、最終回終わってみると、なんだか急に、なんか違かったわ…って、急に冷めちゃうこと、あったわけなんですよ。うんいや、でもそれは、みなさんにも経験がおありのことでしょう。

だけどだけど、みなさん、ご覧なさいよ?ご覧になさいました?この『ミッドナイト屋台~ラ・ボンノォ~』最終回を???(おまえ、誰だよ)

まず、前回と今回序盤、クライマックス!だからってさ、主人公バディ(恋人同士へ変換も可。というより、個人的には全力でそっちに変換!)を無理矢理引き離したくって、翔太をパリへ行かす、翔太と輝元を離れ離れにさせる…というパターンへ持ち込んだわけです(言い方!)。

で、それっていうのは、恋愛ドラマでいうところの、せっかく結ばれたカップルなのに、最終回付近で、海外赴任が決まっとかなんとか、むりくりに遠距離にさせてしまう…っていう、あの、あのパターンな!!(偉そう)で、次に、これまた恋愛ドラマではありがちな「あなたのこと…好き…だから…離れたくない!…だけど…あなたの夢を…尊重する…好きな人の夢を尊重する…そんな自分でいたい!…だから、だからこそ!!嘘をついてでも送り出すの!!!」という、これまた何回見たか知れない、テレビドラマの常套手段をつかって、輝元が翔太の夢を応援する展開へもっていく。そして、二人は、離れ離れになったのでした――。

……ってさ、てさ!?(急に)よくよく考えたら、いや、よくよく考えなくても、どっからどう見ても、ベタじゃん。ベタはベタでも、ベタにもほどがある、いいかげんにしろ!レベルの、ベタ・オブ・ベタ!!じゃん!!なのに、なのによ!?

離れ離れになる日に、輝元、翔太へお弁当をつくってあげる…→号泣
離れ離れになる日に、輝元、翔太へずっと手を振り続ける…→全汁

ってさ、ってさ!どういう、どういうこと、なんでしょう!?ねぇ!?(誰に聞いてんだよ)

こんなに、ベタが繰り返され、あまりのベタの連発、ベタの掛け算過ぎて、逆に新鮮な気持ちにすらなるほどのベタ・オブ・ベタの展開でありながら、ここまで感情が高ぶってしまう『ミッドナイト屋台~ラ・ボンノォ~』とは!!!?

いやだって、まだ、まだよ?「別れの日にお弁当作る」で泣くのはわかるとしてもよ?「ただただ手を振る」だけで全汁ってさ(全汁ってなんだよ)、いや、ホントにホントに、どういうことなんでしょう!?ねぇ?!ねぇ!?(いやホントに、誰かに教えてもらいたい)

でもって、それだけじゃないわけじゃん!?ベタ中のベタのあとに待ち受けていたのが、「俺…やっぱ、ここで屋台やりたい!」だよ!?つまり、「俺、パリ、行かへん!!」(なぜ関西弁)だよ?!とどのつまり、前回と今回序盤のやんややんや、一体全体なんだったんだよ!?じゃん。

なのになのに、翔太、速攻の寺へ出戻りで一言
「やっぱり俺…今はまだここで…屋台がやりたい!!」

それに対し俺…「キャッピーーーーーン☆☆☆(=かっこいいとかその付近の形容詞の最上級)」だよ!?

あの、最終回あるあるの、あるある最前線を見せつけられたそのオチが「やっぱやーめた!」という、ともすれば冷めにもなり、怒りにもなりそうな、いやもう、どう転んでも怒り間違いなし!!のそんな展開だったというのに、「やっぱやーめた!」に対するこっちの反応が「今まで何だったんだよ!!(怒り)」ではなく、「うん…知ってた(察し)」でもなく、「戻ってきてくれて…ありがとう!!(感動)」ですらなく、「キャッピーーーーーン☆☆☆」になってしまう!!!

「キャッピーーーーーン☆☆☆」にさせてしまう(キャッピーンってなんだよ)、この『ミッドナイト屋台』とは…うん、そう。いまこそ、いまこそ、ラ…ボンノォォォォオオオオオオオオオオーーーォォオオオオーーー!!!!!(最終回も、決まったね…決まってはない)