小川愛実(木村文乃)は、カヲル(ラウール)に読み書きを教えるようになる。
想像以上に書くのが苦手なカヲルに、カヲルが幼い頃好きだと話していた鉄道の本を使って根気強く指導する愛実。文字の練習を通じて、2人の間には親密な空気が流れる。
愛実は、高校教師として教壇に立つことでは味わえなかった、教える喜びを感じていた。
町田百々子(田中みな実)は、歌舞伎町ホスト殺人事件の取材のためにカヲルから話を聞く予定だと愛実に話すが、愛実は文字を教えるために会っていることを思わず隠してしまう。
愛実が担任を務めるクラスのホームルームで、自分の経験を踏まえて進路について話をする。今までより興味を持って話を聞く生徒たち。
カヲルと引き離された沢口夏希(早坂美海)は勉強してアメリカの大学を目指すと愛実に報告し「所詮、ホストとは住む世界が違う」と言い放った。
それを聞いた愛実は、複雑な気持ちになってしまう。
副担任の佐倉栄太(味方良介)から、読み書きが苦手な人には訂正ができる鉛筆などの筆記具が良いと聞いた愛実は、帰りに赤いシャープペンシルを購入する。
次の土曜日。いつもの屋上で待つ愛実の元へ、カヲルが遅れてやって来た。
シャープペンシルをプレゼントする愛実に対し、カヲルは仕事について話をし、さりげなく店に誘う。愛実がきっぱりと断るとカヲルは態度を一変させ「つまんねー女」と一蹴。
ショックを受けた愛実はその場から立ち去るが…。