世界の優れた映像コンテンツを表彰する国際メディアコンクール「ニューヨークフェスティバル TV&フィルムアワード」の最終結果が、5月22日(日本時間23日午前)に発表され、「ドキュメンタリー・アート(芸術)部門」で、世界を舞台に活躍する藍染め集団に密着取材した関西テレビのドキュメンタリー番組『ザ・ドキュメント The indigo BUAISOUのつくるいろ』が、銀賞を受賞しました。
スタジオジブリ、ナイキ、ジミーチュウらが訪れる工房
『ザ・ドキュメント The indigo BUAISOUのつくるいろ』
徳島県上板町で活動をする藍染集団「BUAISOU」。その工房には、世界の有名企業(スタジオジブリ・ナイキ・ジミーチュウ等)や著名人が訪れます。彼らが評価される大きな理由のひとつは、自分たちで藍(植物)を育て“すくも”(染料)を作り、染めるという工程を一貫して行っているところにあります。
藍染め業界の常識は分業制。しかし、彼らはすべて自分たちで行い「BUAISOUのいろ」を作ることにこだわります。1年をかけて生まれる藍色が触れた人の心をつかむのです。
一方で、取材した2年間は彼らにとって試練の連続でした。代表・楮覚郎(かじ・かくお)さんの相棒だった、創立メンバーが退社。その後に採用した新卒社員の育成――。

会社は、楮さんが給料を返上するほどの経営危機に直面していました。職人と経営者の間で揺れる、楮さんの葛藤と長年の夢といえる特別なジーンズ制作の過程を追います。

放送日時:2024年3月29日(金)25時25分~
ディレクター:赤穂雄大
撮影:樋口耕平
編集:芳本武
英語版:端崎優子
プロデューサー:宮田輝美
(敬称略)
制作著作:カンテレ
「ニューヨークフェスティバル」


1957年に創設され、「TV&フィルムアワード」では、ドキュメンタリー、スポーツ番組、映画をはじめ14のカテゴリーにおいて優れた作品の表彰を行っています。今年の「TV&フィルムアワード」には、世界43ヵ国からエントリー。