――ドラマ初共演のお2人ですが、共演前のお互いの印象、実際にお芝居をしてみての印象を教えてください。

神山:お互いにゲーム好きで、『放課後GAMING LIFE』というYouTubeチャンネルで一緒に動画を撮っているので、そこで結構、仲良くなりました。

中村:そうですね。でも僕、それまではちょっと怖い人なのかなというイメージがありました(笑)。

神山:あぁそうか。それまでは歌番組などで共演してもあいさつ程度で、密に話すことはなかったからね。でも、好きなものがすごく似ているので、ゲームやファッションの話をよくしていますし、今までよりも仲良くなったと思ってます。

海人の印象は、YouTubeで一緒になった時から、すごく気の利くいい子だなって思ってたかな。今回の現場でも、父親役の竹中さんや母親役の石田ひかりさんと本当の親子みたいに話していたり、スタッフの方たちの間にもスッと入っていったりして、懐に入るのが上手だな、と。

きっと弟っぽい感じで、周りからすごく愛される子なんだろうなと、近くで見ていて感じました。

中村:僕ら現場では一緒のシーンも多いので、2人でずっと話していますよね。そのなかで思うのは、神山くんはすごく頼りがいのあるお兄ちゃんだなってこと。

翌日にセリフ量の多いシーンを撮るときに、「一緒に練習してください」ってお願いしたら練習に付き合ってくれるので、めちゃくちゃありがたいです。寒い日でもベンチコートを着ないで立っているので、そこは若干気まずい時はありましたけど(笑)。

僕はベンチコートを着てリハーサルをしていたんですけど、隣にいる神山くんを見たら腕まくりをして、翔太になりきっていて。座長の姿って、すごく大事だと思うのですが、そういった姿から一つひとつ学ばせていただいています。

神山:翔太は料理をするから、動くときにベンチコートが邪魔になることが多くて。だったら、テストからちゃんと本番通りにやりたいと思って、脱げる時は脱ぐようにしてるだけなんです(笑)。

主演が着ていなかったら、周りの人も着づらいのはわかっているので、申し訳ないなと思いつつ、やっぱり本番通りにやりたいなという思いが強くて脱いでいますね。

中村:そんな座長の姿を見てカッコいいなと思いましたし、スタッフ、キャストの皆さんに「一丸となって臨むんだ」という気持ちが芽生えたと思います。

中村海人 にぎやかな現場のエピソード語る!「カメラマンさんがオヤジギャグを…」

――現場の雰囲気はいかがですか?

神山:めちゃくちゃにぎやかです。常に誰かがしゃべっていて、音声さんに「ちょっと静かにしてもらっていいですか?」と言われるくらい(笑)。

もちろん、僕ら2人もそうですし、竹中さんはすごくユニークな方なので常に歌ってるし、しゃべってはるし。

中村:あと、カメラマンさんチームがよくしゃべるんですよ。ずっとオヤジギャグを言っていて、もっとも多いのが「いきまショウタ」と「いってみまショウタ」。カメラマンさんがよく怒られています(笑)。

神山:そのおかげで朝から現場は温かいですし、シリアスなシーンはしっかり雰囲気を作ってくださいますし、楽しいシーンではずっと楽しくしてくださるので、あっという間に時間が過ぎていきますね。

――翔太と輝元の異色バディの立ち回りが本作の見どころの一つですが、どんなところに魅力を感じていますか?

神山:翔太は、味と匂いを感じることができない。でも、料理の腕はピカイチ。輝元は、すごくいい舌を持っているけど、料理ができない。

“1人ではできないことも、2人ならできる”ということがドラマの主軸なので、翔太と輝元の屋台でのコンビネーションは、かなりいいバランスじゃないかなと思います。

性格的なところでは、結構衝突するところもあるので、息が合っているようで合っていないみたいな、いい凸凹感が出せればいいなと思っています。

中村:本当に凸凹で、よくケンカをしているシーンが見られるので、そこは楽しみにしてほしいポイントの一つです。それこそ、僕と神山くんは本当に仲が良くて、神山くんがずっと「家に来てほしいな」って言って…。

神山:言ってないです。ひと言も言ってないです。

中村:じゃあ、しょうがなく行こうかなって(笑)。

神山:しょうがいないなら来なくて大丈夫です(笑)。

中村:っていう感じで、いつも明るく2人でしゃべっています。僕たち自身も、ブラザーバディですね。