『続・続・最後から二番目の恋』第8話あらすじ完全版
吉野千明(小泉今日子)への思いを込めた月9ドラマ『全てが君に微笑む(仮題)』の企画書を、長倉万理子(内田有紀)がとうとう書き上げた。
しかし、千明と交わした“親離れ”の会話が脳裏をよぎり、メールを送ろうとする手が止まる。これまで経験のない葛藤を抱えて、万理子は困惑していた。
同じ頃、千明はカフェ「ナガクラ」のテラスで長倉和平(中井貴一)と飲んでいた。
千明が最近の万理子や水谷典子(飯島直子)がもがいているようだと話すと、2人の兄でありながら気づいていなかった和平は驚き、「俺、何にもわかってねえのかな」とぼやく。

そんな和平に微笑みながら、殻を破ろうともがく万理子にエールを送る千明のスマホに届いたのは、典子からのメッセージだった。
あちらこちらに残る家族の思い出の残る物で溢れた典子の自宅。片づけていた典子だが、一向にきれいにならないことに音を上げて、千明に「助けて」とメッセージを送ったという。
千明と共に駆けつけた和平に、ちょうどよかったと、やたらと重い棚を移動させてほしいと頼む典子。それは、かつて反抗期だった息子・翔が蹴り飛ばし、脚を骨折したという思い出の棚だった。
その思い出を聞いた千明は、「それってさ、結構いい思い出なんじゃないの」と返す。一生忘れない思い出だし、その経験のおかげで翔は物に当たることがなくなり、優しい大人に育ったのだ、と。
千明の言葉に、思い出の物で溢れる我が家への気持ちが変化した典子は、「見た目の整理より、心の整理…かな」と呟く。