ある日、救急科の薬師寺保(佐野晶哉)、大黒修二(田辺誠一)、梵天太郎(荒川良々)、水吉歩夢(荒井玲良)らは、古いカルテを電子化するため書庫から運び出していた。
梵天がカルテを段ボールにしまおうとしたとき、黄ばんだ新聞の切り抜きが落ちる。
その新聞記事は理事長の阿含百合(片平なぎさ)が、医師として当時の総理大臣の命を救ったというものだった。
保らは阿含理事長が医師だったことを初めて知って驚く。
その後もカルテを段ボールに詰めていると、保は1つのカルテの存在に気づく。表紙には杏野朱羅(松本若菜)の文字があり、保は「え…」と声を漏らす。
思わず中を開こうとした瞬間、朱羅が通りかかり保は慌ててカルテを段ボールにしまった。
その時、朱羅が「…来る!」とつぶやき、救急隊からのホットラインが鳴り始める。
この患者は歩行中に車にはねられ、意識レベルが低下し重体となっていた。損傷は激しく、止血しても血圧が上がらない状態で医師たちに緊張が走る。
さらにこの患者は免許証も保険証も所持しておらず身元不明だった。
大黒たちは「厄介な患者を受け入れてしまった」と診療部長の金剛又吉(鈴木浩介)に苦言を呈される。
その日の夕方、警察から「車にはねられた男性の身元が判明した」と電話が入り…。