<咲妃みゆ コメント>

今回初めてフジテレビさん制作のドラマに出演させていただけることになり、大変有り難く思っております。特に“木曜劇場”は長年多くの方に愛され続けてきた枠でもありますので、携わらせていただけると知ったときは、とてもうれしかったです。新たな挑戦に感謝しながらたくさん学ばせていただきたいと思います。

そして、心温まるストーリー展開に夢中になっているうちに、気づけば原作を読み終えていました。作中で描かれている夫婦や家族の絆、日常生活に起こる小さな幸せや苦悩は、今を生きる我々の心にも響く部分が多いと感じます。日本の歴史的な背景を知るうえでも、読み応え・見応えがあるなと思いました。

あき奈は、明るい性格の持ち主で、家族や姉妹たちとの絆を大切にする人物という印象があります。芯がありながらも、ときには柔軟に物事に向き合うことのできるステキな女性なのかなと。心を込めて大切に演じさせていただきます。

また、着用させていただくお衣装も多様で、身にまとうたびに気持ちが高まりました。和装と普及し始めた洋装の共存が特徴的で、社会の大きな変化をファッションが象徴しているのではないでしょうか。

共演者のみなさんは、初めての方々ばかりでドキドキしています。芳根さんは、以前からさまざまな作品で拝見していて、やさしい華やぎを感じるステキな俳優さんだなと思っていました。姉役を務めさせていただけることを幸せに思っています。

実際、私にも愛する妹がいるものですから“姉妹”という関係性には思い入れが深いです。芳根さん、森さん、小川さんとご一緒できる撮影が特に楽しみです。

母親役の紺野さんは、同郷(宝塚歌劇団)の偉大な先輩でいらっしゃり、お人柄の素晴らしさをずっと以前からうかがっていました。いつかご縁があることを願っていましたが、まさか親子役で共演させていただけるとは…とても光栄に思います。

昭和11年は、日本の政治や外交において歴史的に見ても大きな変化があった年で、決して明るい出来事ばかりではありませんでした。しかし、今作で描かれているのは、そんな時代であっても前向きに逞(たくま)しく生きる初々しい夫婦やその家族、仲間の物語。ご視聴くださるみなさまのお心がじんわりと温まる、そんなひとときをお届けできたら幸いです。