SNSでのウケがいいお土産パンを作りたい!だったら…おかん語録!
今回は「ウラマヨ!春のパンフェス!」と題し、昨年のパン購入額全国トップ3を、神戸市・和歌山市・大津市とすべて関西が占めるなど(総務省家計調査家計収支編 2人以上の世帯 ※2024年2月時点)、関西人が愛してやまない「パン」を特集。

「おかんパン」は、『日経トレンディ』2024年12月号で「2024年のヒット商品ベスト30」にランクインするほど売れまくっている人気のパン。
販売しているのは阪急三番街、あべのハルカス、なんばウォークなど関西に20店舗以上展開するベーカリー「クックハウス」です。
来年で創業80年を迎える老舗パン店で、ザクザクとした食感が人気のメロンパンや、ウインナーをふんわりとしたパン生地で巻いたフランクなど、昔ながらのパンが人気ですが、最近は「おかんパン」を買い求めに来る人でにぎわっています。
パンには、大阪名物“おかん”の焼印が入れられ、親しみやすさが前面に。このビジュアルを見た小杉さんは「大阪全員のおかんを足して割ったら、この顔になるやろな(笑)」と太鼓判を押します。

中は、カスタードクリームが4層になっていて、やさしい甘さとふわふわでしっとりとした食感が特徴。サイズとかわいらしい見た目が“お土産にちょうどいい”と話題になり、ほとんどの店舗で連日完売しているそうです。
しかし、ヒットパン誕生の裏側には、社長のある苦悩がありました。
父親が経営していた「クックハウス」の運営会社に、ITエンジニアを経て入社したという代表取締役社長・多田俊介さん。しかし約10年前の入社当時、「クックハウス」には2つの問題が…。
「大阪のパン屋さんですので、大阪の人口がこれから大幅に増えるという推測が難しいなかで、これから会社として売上を上げていくのはなかなか難しいなということと、みなさんにそもそも(弊社が)大阪のパン屋さんっていう認識がなかったことです」。
そこで「大阪のお土産パン”を作ろう」と思い立った社長は、前職の経験を生かし、当時誰もしていなかった売上の分析をスタート。すると、売り場の端っこにあったミルクパンが一番売れていたことが判明。
ミルクパンをベースに「おかんパン」を作ったところ、一躍目玉商品に。1種類で会社の売上全体を10%もアップさせたといいます。
さらに、「おかんパン」のヒットにはもう一つの要因が。それは、パッケージに書かれている「おかん語録」です。
「このシワの数だけようさん笑って生きとります」
「あんたの良さはわかる人にはわかるわ しらんけど」
など、おかんが言いそうな語録を社員たちが考え、現在は全12種類。
「SNSでのウケがいいお土産パンを作りたい!だったら…おかん語録!」という社長の仮説が見事に的中したそうで、「お土産として買っていただいて、誰かにお渡しされるときに、やっぱりパッケージにおかん語録があるだけで『大阪に行ってきたよ』という楽しさも伝えられるのではないかなと思いまして」と振り返る多田社長。「おかんパン」のヒットの裏側には、こうした緻密な戦略があったのです。

番組では、町のパン店にとって今最も重要な商品とされるクリームパンのうち、パンの業界紙が厳選した、老若男女に親しまれる「関西のこだわりクリームパン」を一挙公開。
ほかにも、大成功したパン店ですら思わず嫉妬してしまったという“ヨソのパン”を、数珠つなぎ形式で独自調査。



『ウラマヨ!』(関西ローカル)は、4月5日(土)13時より、カンテレで放送されます。