NPO法人・放送批評懇談会が日本の放送文化の質的な向上を願い、優れた番組や個人・団体を顕彰する「ギャラクシー賞」の「2024年上期」の選考結果が発表され、カンテレが制作したドラマ『アンメット ある脳外科医の日記』と、『ザ・ドキュメント さまよう信念 情報源は見殺しにされた』が、奨励賞を受賞しました(『アンメット』は、6月度月間賞も受賞)。

『アンメット ある脳外科医の日記』

過去2年間の記憶を失ったうえに、今日のことも明日にはすべて忘れてしまう…「私はまだ、医者なのだろうか――」。葛藤を抱えながらも、患者を救う脳外科医の物語。

『アンメット ある脳外科医の日記』は、カンテレドーガ、FOD、NETFLIXで全話配信中。

『ザ・ドキュメント さまよう信念 情報源は見殺しにされた』

2007年に講談社から出版された『僕はパパを殺すことに決めた』。

本には、奈良県田原本町で母子3人が亡くなった少年放火事件の供述調書が多く引用されていたことから、法務省が問題視。

検察が著者の草薙厚子さん宅などに強制捜査に入り、その情報源だった崎濱盛三医師が秘密漏示罪で逮捕・起訴されます。

放火事件で少年の精神鑑定を担当した崎濱医師が少年の「発達障害」が犯行に影響していたと鑑定した結果、家庭裁判所は刑事裁判に問うべきとした検察の主張を採用せず、異例の保護処分(少年院送致)を下していました。

取材に協力した情報源だけが罪に問われることになった異例の裁判。

「少年が殺人者であるとの誤解を解くためだった」。崎濱医師は、調書を見せた理由をこう語り、無罪を訴えます。一方、法廷の外では批判の矛先がメディアに介入した検察ではなく、著者である草薙さんの”取材手法”に向けられて…。

結局、崎濱医師は有罪となり、1年間、医師免許を失いました。法廷で「信念は信念としてありますので、後悔していない」と語った崎濱医師。その真意は何だったのか。

そして”表現の自由”に対する公権力の介入に、当時のメディアはどう向き合ったのか。当事者たちが17 年間の沈黙を破り、カメラの前で初めて語りました。

URL:https://www.ktv.jp/document/240712.html