『アンメット ある脳外科医の日記』が、放送文化の向上に貢献した番組や個人・団体を表彰する「ギャラクシー賞」2024年6月度月間賞を受賞しました。

ギャラクシー賞は、放送批評懇談会が日本の放送文化の質的な向上を願って、1963年に創設。同懇談会は「終盤の川内ミヤビ(杉咲)と三瓶友治(若葉竜也)のクローズアップが多用されたナチュラルで深みのある対話シーンは、杉咲花と若葉竜也でしか成立しなかったと思うが、そこに持って行った脚本、演出やスタッフの力量と志の高さも高く評価されるべきだろう。連続ドラマに新しい表現の可能性を拓いたと言っても過言ではない」と評価。

『アンメット』は、杉咲さん演じる主人公・川内ミヤビの失われた記憶や事故の真相に迫るミステリー要素を交えながら、“記憶障害の脳外科医”が、医師として再生していく姿を描く医療ヒューマンドラマ。

原作、脚本、音楽、演出、キャスト陣といった『アンメット』に関わるすべてが高い支持を得て、毎話、X(旧Twitter)では「#アンメット」が日本トレンド1位、さらに世界トレンド1位も獲得しました。

『アンメット』が見せた新しい表現の可能性

派手な演出やBGMはなく、俳優たちの確かな演技力でみせていった本作は、回を追うごとに話題となり、多くの視聴者から支持を集めました。

なかでも10分以上にわたる、1カット長回しで撮影された第9話のラストシーンは、SNSでは「ドキュメンタリーを見ているよう」「ナチュラルすぎてセリフかアドリブか分からない」「日本ドラマ史に残るような名シーン」といった声があがるなど大きな反響が。

最終話では、低体温症を表現するために、現場で密かにミヤビ(杉咲)の身体の一部を氷で冷やしておく手法を杉咲さんが発案し、共演者が触れた瞬間の演技を引き出す演出が行われました。

同じく最終話で、ミヤビが眠る三瓶(若葉)を見ながら涙を浮かべて手紙を書くシーンでは、三瓶を記憶に留めようとするミヤビの感情を一切のセリフなしで表現した杉咲さんの演技が、多くの視聴者の心を揺さぶりました。

ほかにも数多くのシーンで、すべてのキャスト、スタッフが細部に至るまでリアリティーを追求。

登場人物たちがまるで視聴者と同じ世界を生きているように感じさせる世界観が作り上げられていき、「連続ドラマに新しい表現の可能性を拓いた」という評価につながりました。

ほかにも、Filmarksの「2024年上半期ドラマランキング」やモデルプレスの「今期最もハマっているGP帯ドラマ」でも1位を獲得。

さらに、すべての放送を終え、『アンメット』の無料見逃し配信(カンテレドーガ、TVer)再生数を最終集計した結果、全話累計で2230万再生を超え、カンテレ連続ドラマ歴代1位に。

ミヤビと三瓶が穏やかな日常を過ごす姿や、8分間のタイムリミットがある厳しい手術に挑む医師たちの奮闘などが描かれた最終話への反響は特に大きく、ネット上には「最終回1時間ずっと号泣…」「最初から最後まで涙が止まらなかった」などの声があふれました。

タイトルの意味やミヤビと三瓶の出会いと婚約のきっかけなど、多くの伏線が回収された最終話を受けて、第1話から見返す視聴者も続出し、Netflixでは放送終了後9日間にわたって「国内テレビ番組ランキング」トップ10に入り続けるなど、驚異的な視聴数に。

現在、『アンメット』は、カンテレドーガFOD、Netflixで全話配信中。8月1日(木)からは、AmazonPrimeVideo内「カンテレドーガCHANNEL」でも配信がスタートします。

『アンメット ある脳外科医の日記』Blu-ray & DVD BOXは、11月20日(水)発売!詳細は、https://happinet-p.com/unmet/ まで。